紫鳶色(むらさきとびいろ)
おはようモーニング!
お久しぶりです。
実に1ヶ月ぶりの投稿となりました。
今年も早いもので、残すところ約10日余りですね。
今日の日本の伝統色は、藍墨茶色です。
藍墨茶色とは、藍みを帯びた墨色のことで、「相済茶」とも書かれます。
「藍墨」は当て字で色名に「茶」とありますが、「くろ」の色です。
色名の由来は、「昔、根津権現の祭りの時に、浅草で三右衛門とか助七などという連中が喧嘩をし、その仲直りができた祝儀のしるしに、同じ色を染めさせて揃って着用した」ことから、一件落着という意味で、その色を「あいすみ茶」というようになったとのことです。
随分と寒くなりましたが、七十二候では今頃の時期(12月21日〜25日)を「乃東生 (なつかれくさしょうず)」と言います。
七十二候が冬至の初候に変わり、乃東が芽を出し始める頃となりました。
乃東とは、冬に芽を出し夏に枯れる「夏枯草 (かこそう)」の古名で、紫色の花を咲かせる「靫草 (うつぼくさ)」の漢方名でもあります。
ウツボグサは、日当たりの良い山野の草地に群生し、夏至の頃に枯れていきますが、この枯れて茶色くなった花穂が「夏枯草」です。
夏枯草は、古くから洋の東西を問わず、漢方として用いられてきました。
この生薬を煎じて飲めば、利尿・消炎作用があり、煎液は、ねんざ・腫物・浮腫の塗り薬として、また、うがい薬にも用います。
この名前は、花の形が矢を入れる「うつぼ」という道具に似ていることから付けられました。
それでは、今日も張り切って行きましょう♪♫♬