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日髙一美

外壁材・塗料の専門知識に特化した外壁塗装のプロ

日髙一美(ひだかかずみ) / 職人

有限会社ピーテックカンパニー

コラム

我が家にあった塗装の選び方!塗料の種類は?前編

2021年8月24日

テーマ:塗装雑学

コラムカテゴリ:住宅・建物

コラムキーワード: 外壁塗装屋根塗装リノベーション工事

自宅にあった塗装の選び方や塗料の種類にはどのようなものがあるのでしょうか?

外壁塗装にはどのような種類があるのでしょうか?

価格が安価なものから高価な塗料もあるようですが、具体的になにが違うのでしょうか?

そして、どれくらいのグレードの塗料、施工価格がお勧めなのでしょうか?

塗装をする前、とくに初めての外壁塗装をする際は悩みますよね。

外壁塗装は、石材調やコテでランダムに塗装する塗り壁調、砂壁調など実に沢山の種類があります。

しかし、一般的住宅の外壁が窯業系サイディングボード(多くは最初から塗装が施してあり、タイル調とか割石調のものが多い)であれば特殊な場合を除いて、塗料の種類だけの違いとなります。

以前は、窯業系のサイディングに石彫の吹付塗装をしたり、塗り壁を施したりしていましたが、後々のメンテナンスや外壁の汚れ等(表面の凹凸に埃や汚れが付着しやすくなる)を考えると、最近は敬遠される傾向にあります。

通常の住宅であれば、サイディングボードは木下地に釘またはビスで留めてる仕様ですので、新築時に石彫吹き付け等の仕様が、設計で織り込まれているのであれば補強も入っているでしょうけど、塗り替え時に、石調などの重たい塗料を選択すると、外壁自体が重くなり余り良い結果にはならないと言えるでしょう。

また、防水性がある弾性塗料を勧める業者もいますが、サイディングの割れに追従するようにするには、かなり厚く塗装する必要があります。実際漏水しているのであれば、塗装で防水するのでは無く、サイディングボードを剥がし漏水箇所を確認した上で、然るべき処置をすることをお勧め致します。場合によっては漏水の影響で、下地木材が腐食していることも考えられるからです。

意匠性サイディングボードの場合、厚みのある塗装をすることを想定していないために、サイディングボード内部で蓄熱し、塗膜膨れ等の不具合を発生させることも良く見られます。

私のお勧めは、窯業系の意匠性サイディングボードの外壁でしたら、エナメルタイプの塗料もしくはクリヤー塗料です。

塗料の種類は、塗料の主成分である樹脂で分別され、水性塗料、溶剤形塗料も同じ種類があります。

現在一番安価な塗料がウレタン樹脂塗料です。15年位前までは最も多く塗り替えに使われていた塗料です。(更に安価なアクリル樹脂塗料というのがありますが、耐候年数が3~5年と短く、今では殆ど見掛けることがありません。)

耐候年数が5~7年と短く現在では塗り替え現場で使われることが少なくなってきました。

現在、住宅塗り替えの現場において主流の塗料がシリコン樹脂塗料です。価格が比較的手頃で最近ではラジカル制御をプラスさせた高機能型の塗料も発表されています。(酸化チタンの働きを制御して白亜化を抑える、詳しくは私のBLOGのページを参照して下さい)

耐候年数が7~10年と比較的長持ちといえます。

フッ素樹脂塗料。超耐候性が売りの塗料です。鍋とかの焦げ付き防止とか歯の虫歯予防に使われるあのフッ素樹脂です。
耐候性が10~15年と非常に高く長期にわたって建物を保護します。しかし、お値段もそれなりに高くなります。

このグレードの塗料になりますと、各塗料メーカー価格もバラバラで、耐候年数もバラバラです。一概に値段が高いから長持ちというわけでもなさそうです。

施工価格が高額になるため、実際に塗装した現場を見せてもらい、10年以上経過した状態を確認した上で発注しましょう。

無機塗料。現在ではフッ素樹脂の耐候性を抜き、一番長持ちする塗料と言われています。
塗料の開発技術が進化した賜物です。

表面硬度が高く、ツルツルとした塗膜を形成して触ってみると分かりますが、「この塗膜なら汚れも付着しづらいだろうな」と実感できると思います。

また、親水性をもたせ、雨水と一緒に汚れや埃を洗い流してくれる機能をプラスしたものもあります。
耐候性も高く15年~20年と長期間に渡って建物を保護します。また、塗膜の表面劣化、白亜化も小さく苔・カビなどの発生しにくい塗料と言えます。

お値段はフッ素樹脂塗料と同等もしくはそれ以上となります。

こちらも、各塗料メーカーで価格もバラバラで耐候年数もバラバラです。一概に値段が高いから長持ちというわけでもなさそうです。

実際に塗装した現場を見せてもらい、10年以上経過した状態を確認した上で発注しましょう。

それに、永く持たせるためには塗装する職人の技術が必要となってきます。

塗料は高度な塗装技術を持った職人がきっちり施行して初めてカタログ通りの性能を発揮します。そこで業者選びが重要となります。

それでは動画でどうぞ!

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