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日髙一美

外壁材・塗料の専門知識に特化した外壁塗装のプロ

日髙一美(ひだかかずみ) / 職人

有限会社ピーテックカンパニー

コラム

サイディングボードのクリヤー塗装は慎重に

2017年7月4日

テーマ:塗装雑学

コラムカテゴリ:住宅・建物

最近、タイル調、石割調のサイディングボードの塗り替えにクリヤー塗装を勧めるチラシとかをよく目にします。
しかし、クリヤー塗装をするのであれば、既存の下地は殆ど劣化していない場合に限ります。
劣化下地にクリヤー塗装を施すと、紫外線によってクリヤー塗装の下でさらに劣化を起こします。
白濁して美観を損ねるだけで無く、サランラップのようにフイルム状に剥離を起こします。
(すべてにこの様な現象が発生するとは言えませんが、下地の判断を間違うとかなりの確率で発生しているようです)



塗膜が剥離を起こした状態になると、塗膜をリムーバー等で完全に除去し、下地調整を施した後に再塗装する事になります。(当然シーリング材等も薬剤にて痛みますので打ち替えが必要です)
費用は、通常の塗装の金額に比べると恐らく3~5倍になります。



今は、タイル調、石割調のサイディングボードにクリヤーを塗装するのではなく、着色するタイプの塗料で新築時に近い状態に戻す方法はいろいろあります。

塗料メーカーからも販売されていますし、塗装屋さんによっては、自社で創意工夫を行い工法を確立している所もあると聞きます。






画像はチョット特殊な工法になりますが、 目地色を塗装した上に、目地に入り込まないように石割調のベース色を塗っていきます。その後で、ポイント色をバフを用いて石割調のブロック1個1個に2色塗布して新築時の風合いに近づけます。

費用は若干割高となりますが、劣化した下地にクリヤーを塗布する事を考えれば安全です。
何度も言いますが、クリヤー塗装をする場合は下地の劣化具合の判断がむずかしくなります。
安全を考えるのであれば、殆ど新築時の下地に近い場合に限り施工するようにして下さい。

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