塗装職人に必要な資格 その2
建設現場を監理する「建築施工管理技士」という資格があります。
現場で直接施工する人と言うよりも、現場全体を監理する側に必要な資格といえます。
塗装とか防水工事のみの現場においては、1級までは必要なく「2級施工管理技士仕上げ」の資格で十分です。しかし、2級でも法令順守及び昨今求められる高い要求品質という観点から建築施工における緻密な要求精度を確保し、施工計画、安全管理、品質管理、工程管理という時に相反する事項を達成しつつ、予定工期内に建築を完成させられる高度な技術的スキルが求められます。
2級施工管理技士の受験資格は、下記のいずれかが必要となります。
大学の指定学科を卒業し、1年以上の実務経験
大学の指定学科以外を卒業し、1年6か月以上の実務経験
短期大学、高等専門学校(5年制)の指定学科を卒業し、2年以上の実務経験
短期大学、高等専門学校(5年制)の指定学科以外を卒業し、3年以上の実務経験
高等学校の指定学科を卒業し、3年以上の実務経験
高等学校の指定学科以外を卒業し、4年6か月以上の実務経験
その他の者は8年以上の実務経験
職業能力開発促進法による技能検定に合格した者
試験科目は、2級は学科試験において建築、躯体、仕上げのいずれかを選択し、建築学と法規、建築の場合は施工管理法、躯体の場合は躯体施工管理法、仕上げの場合は仕上げ施工管理者法、実地においては建築の場合は施工管理法、躯体の場合は躯体施工管理法、仕上げの場合は仕上げ施工管理者法があります。
塗装工事を発注する際に、監理者が「施工管理技士」の資格を有するか否か、を確認する事も良い業者を見分ける一つの基準になるかもしれません。