エアレススプレー
現状、一般住宅の塗り替えの塗装方法は、刷毛塗り、ローラー塗りの併用が殆どです。
ただし、塗装物がセメント瓦の場合エアレススプレーを用いた方が、綺麗に仕上がります。
特に、銀鼠色などのメタリックは、吹付で無いと仕上がりません。
エアレススプレーとは、建築塗り替えや、橋梁の塗り替え等の比較的塗装面積の多い場合に使われます。
一般的なスプレー塗装機は、空気を圧縮してその圧力で塗料を飛ばしますが、エアレススプレーは、文字通りエアーを使わず、塗料そのものを圧縮して塗料を飛ばします。
塗料の粒子が大きく一度に膜厚を付ける事が出来ます。またエアースプレーに比べると、飛散が少なく、高粘度の塗料が使用出来ます。
しかし、エアースプレーに比べ塗料の飛散が少ないと言っても、塗着効率は50~75%です。
(塗着効率に25%の幅があるのは、作業者の技量により大きく変化する為です。)
現場でエアレススプレー塗装を採用した場合、付近の建築物、自動車、及び通行人などを汚損する事が考えられます。この為、徹底した塗料飛散の防止対策を講じなければなりません。
一方、刷毛塗り、ローラー塗りの塗着効率は95%以上です。
近隣とのトラブルを避ける為、特殊な場合を除いて刷毛塗り、ローラー塗りの併用が推奨される理由です。