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塾長の考え(「個別指導」とは何か)⑧

一木康広

一木康広

テーマ:塾長の考え

反省
塾へ送っていく車中の親子の会話。




「わからないところがあったら…」

「はいはい!」

「ちゃんと先生に質問するのよ」

「わかったわかった、うるさいなぁ」




塾に到着する。




「こんばんは~」

「はい、こんばんはっ!」




定刻になり個別指導が開始される。




時間内に出てきたわからない問題を、

生徒は講師に質問する。




講師がそれに応対する。

その結果、その問題がわかる。




「よし!」




その繰り返しができる場所。




それが個別指導塾だ。







が、しかし。




それで「『できる』ようになる」のは、

中学生まで。




通用するのは高校入試まで。




高校の勉強レベルになると、




その「やり方」は通用しない。







この事実を大多数の親御さんと、

そのお子さん(生徒)は知らない。




いったい何が起きているのか!?




答えは以下に示す。

(チェック項目も示す)




(塾の時間中に)

①問題を解く。

[チェック 1]

 生徒本人のレベルに合っているか。




ここで「合っていない」問題の場合は、

当然だが質問が出る。

生徒本人がわからないから。




※問題の選定が間違っている。




正しい個別指導とは、

生徒の学力が伸びる指導である。




そのためには、




「問題選定」が正しくないといけない。




何をもって選定が正しいと言えるのか?




それは「質問が出ない」問題である。







「なに~~~!!」




とほとんどの親御さんは思うであろう。




また不本意であろう。




「塾はわからないところを聞くところ!」




という固定観念をもっているはずだから。




それは無理もないこと。




そういうイメージが、

個別指導塾に対してあるだろうから。




そしてまた、




その「やり方」でも中学生なら通用する。

(全員にあてはまるわけではないが)




だから、




「そういう個別指導塾」が存続できている。




●中学生の「成績アップ」には有効だから。

●高校受験でも有効だから。




しかし、




高校の勉強だとそれではダメ。




(本当に)役に立たない。

(実際に)効果が出ない。




「何を!」




という塾関係者はいるだろう。




「そんなことはない」

「うちの子は成績が良い方だ」




そう言う親御さんもいるだろう。




だが答えはこうだ。




「何を!」

「それって『定期テスト』ですよね?」

「…」

「それは高校の場合も『暗記テスト』でしょ?」

「…」

「高1~2年の間で75点くらい取っていても…」

「あのう、何が…」

「共通テスト(模試)になれば半分も取れませんよ」

「…」







「そんなことはない」

「うちの子は成績が良い方だ」




だが、高3になれば…、




「模試の結果はどうですか?」

「…」




これが現実。

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一木康広
専門家

一木康広(塾講師)

株式会社北斗塾

生徒の学力と性格に応じて指導を変化させること。成績向上に必要な要素(①知識定着の確認②解法のための技術指導③やる気の発生・向上・継続のサポート④学習に最適な環境の整備)を提供し、学力向上へと導くこと。

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