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塾長の考え(盲点)

一木康広

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テーマ:塾長の考え

盲点
先日、

第1回ベネッセ・駿台共通テスト模試、

この成績表が返却された。




受験日が9月13日(土)だったので、

成績の返却に1ヵ月と10日かかっている。




この模試についてはかなりの時間をかけて、

予備校生と高校3年生のほとんどの、

復習&補強が日々進んでいる。




だが、




いまだに完璧な仕上がりとはいかない。




これが現実だ。




そのくらい大学受験用の模試は、

手強いと言える。




高校受験用の指導とはレベルが違う。




したがって、




中学生ならば有効となることも、

高校生では通用しないことが多い。




だが、そこに気がつかない。




例を挙げてみる。




ケース1 (高校の先生)

「模試が終わったら復習しておけよ~」




ケース2 (塾の先生)

「やり直しノートを作成しておけよ~」




このいずれの場合も、




結果的に成果を上げることはほぼない。




「ケース1」は、




結局のところ言うだけで終わり。




復習を生徒がしたかどうか?




そんなことは確認…しない。




それを実行する先生は見たことがない。







よって、




(模試の復習を)

やる生徒はやるが、

やらない生徒はやらない。




このとき、

やらない生徒は怠け者というわけではない。




(復習をやらない)生徒でも、

学校の課題(宿題)はせっせとする。




理由は、しないと怒られるから。




つまらない動機だと言える。




結果として大部分の生徒は、

学力がほとんど上がらない。




ここが盲点1。







「ケース2」も、




一見、もっともらしいが、




結局のところ言うだけで終わりの場合が多い。




「言うだけ」なら誰でもできる。




それを指導とは言わない。




生徒がノートの作成をしたかどうかの、

確認すらしないだろう。




言うだけ。




意味がない。




たとえ、確認しても、1回限りのはずだ。




制作物(ノート)を確認したところで、




生徒の学力向上は「別問題」。







(講師も生徒も)自己満足に終わるだけ。




仮に、生徒がノートを作成しても、

それを見返す作業をするとは限らない。




むしろ、見返すことは…ほぼない。




よって、

(ノート作成は)ムダな作業となる。




これが盲点2。







さらに、

本気でやり直しノートを作成すれば、

それだけで莫大な時間が必要となる。




全教科の「やり直しノート」を、

作成することは、時間的にほぼ不可能。




現実的にそうなのに、




「やり直しノート」を作成すればよし。




そう信じ込んでいる塾講師は、

昔から(必ず)一定数はいる。




要するに、

「ノート作成するんだよ~」という言葉は、




掛け声だけで終わり実効性はほぼない。




これが盲点3。







本当に有効な方法は他にある。

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一木康広
専門家

一木康広(塾講師)

株式会社北斗塾

生徒の学力と性格に応じて指導を変化させること。成績向上に必要な要素(①知識定着の確認②解法のための技術指導③やる気の発生・向上・継続のサポート④学習に最適な環境の整備)を提供し、学力向上へと導くこと。

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