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塾長の考え(「自立心を養う」とは何か)①

一木康広

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テーマ:塾長の考え

依存
夏期講習後半から入塾したYくん(中3)。




実力テストは先日終わったわけだが、




夏休み明けの課題テストの方は、

すべての答案がとっくに戻っていた。




「結果が出たら報告しないと」

「あ、そうなんですか」

「そりゃそうだよ」

「でも、まだ成績表は出ていません」

「答案は返って来てるはずだよね?」

「返ってきています」

「じゃ、点数は?」

「合計点数ですか?」

「そうだよ、5教科でだよ」

「…470点です」

「…それ500点満点だよね!?」

「はい、そうです」

「あっ、そう」

「…」

「それって10番内に入っているんじゃないの?」

「はい、多分…」

「わかった、じゃ、続きの学習を」

「はい」




(中学生は)簡単すぎる。




Yくんは学年で39番の成績で入塾。




やはり、




中学生で学年50番以内の生徒ならば、

(北斗塾の)自立型の指導に、




慣れてくるか、

ハマると、




すごくいい点数をとることができる。




それをまた思い知らされた。







中学生の指導の場合、




「塾の先生が教え込む」

「予想問題をつくって暗記させる」




こういうやり方をする塾がほとんど。




このやり方でいい結果を出しても、

その場限り。




中学生だからこそ、

このやり方であっても、

結果は出る。




それがきっかけで、




成績不振だった生徒がやる気になり、

その後継続して学習していけるのなら、




いずれ本物の学力がついてくる。




そういう可能性もある。




しかしながら、




自立心を養いながら学習する習慣をつくる。




こうなるためには、




実はありとあらゆる工夫がいる。




その「工夫」の内容は置いといて、




「自立心を養うとは何か?」




まずは禁止事項がある。




絶対にそれをしてはいけない。




それは、




①講師が授業をして教え込むこと。

②予想問題をつくって「当てに行く」こと。

③毎日塾に来させて勉強(自習)させること。

④わからなければ講師がすぐに答えを教えること。




この4つである。




現在、北斗塾に通っている塾生で、

※高校生や予備校生の場合




中学時代に通っていた塾が、




この4つのいずれかをしていた場合、




生徒のタイプは「依存型」に染まっている。




この「依存型」の生徒の5つの特徴は、




1.言われたことだけをする。

2.(1週間前から)定期テストに燃える。

 ※暗記すれば点数が取れるから。

3.部活動を最優先にして勉強は後回し。

4.結果が悪ければ先生(または親)のせい。

5.全国模試になると成績が悪い。




こびりついたこれらを払拭させるのに、




入塾後、長い月日を要する。




(続く)

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一木康広
専門家

一木康広(塾講師)

株式会社北斗塾

生徒の学力と性格に応じて指導を変化させること。成績向上に必要な要素(①知識定着の確認②解法のための技術指導③やる気の発生・向上・継続のサポート④学習に最適な環境の整備)を提供し、学力向上へと導くこと。

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