塾長の考え(塾)その4
最近のことだが、
進研模試の結果が返却された。
といっても、
高校1~2年生の話。
彼ら彼女らにとって、
進研模試とは全国模試なので、
結構な苦手意識があったりする。
理由は?
単純に難しいから。
学校の定期テストで点数を取れても、
進研模試では取れないから。
さて、
中学3年生のころから、
高校1年生の進研模試を受験するのは、
中高一貫校の生徒たちだ。
中3のときには散々な目にあった、
そんな体験をしている生徒がほとんど。
学校の定期テストが90点台の生徒が、
進研模試では50~60点くらい。
それが「相場」だ。
これが「全国」と、
「自分が通う高校」とのレベルの違い。
中学生時代に中間テストや期末テストで、
80~90点くらいをとれる生徒の大半は、
県立高校の普通科に進学する。
つまり、その後には、
高校受験で合格したという体験を持つ。
これが「やっかい」なのだ。
同じことが大学受験でも起きるはずだと、
大きく勘違いしている高校生が多い。
その証拠に、
定期テストで点数が取れれば満足する。
ニッコリ笑顔、満開の笑顔だ。
だが、
進研模試の悲惨な結果には目をつむる。
はっきりしていることは、
進研模試は「全国模試」であり、
学校の定期テストは暗記大会。
テスト範囲が狭い。
ある高校の場合は、
出される問題番号まで指定されている。
そういうケースも多々ある。
そんな試験の結果だから、
出てきた点数は一応参考になるが、
それはあくまでも、
基礎知識の定着の程度を見るだけ。
それで高得点を取れても、
それと「真の学力」がついているか、
ついていないのかは、
判別は(まだ)できない。
「真の学力」を判別できるのは、
今のところは進研模試の結果が有力。
その上のレベルの模試に、
駿台模試というものがあるが、
逆にこれは正確な実力は判別できにくい。
問題が難しすぎるからだ。
駿台模試レベルの問題を、
常時指導している高校の学科は、
今のところ、
宮崎県には存在していないはず。
「過去問をしていますよ!」
と主張する生徒がいるかもしれないが、
それはただ単に直前期に、
その問題が配られているに過ぎない。
そのレベルを常時、
指導できている高校は、
他県に存在しているけれど。
宮崎では…ない。
たったこれだけのことを、
知っているか知らないか。
それが後々の大学受験の、
合否を分ける分岐点になり得る。