塾長の考え(九大受験)5
「人を育てる」とは? ①
長年(平成8年~)にわたり、
ずっと「自立型個別指導」をしてきて、
分かったことがある。
大切なことが2つある。
1つには、
最終的にその生徒が、
どういう大人になっているのが理想か?
それを考えた上で指導をする。
これが大切なポイントであり「正解」。
私は信じている。
どんな生徒であっても、
①素質(親から引き継いだもの)
②才能(天から与えられたもの)
この2つを私は「能力」と呼ぶのだが、
これらを上手に磨いて開花させれば、
生きていく力が手に入るので、
幸せな人生を進む可能性がきわめて高い。
その生徒の個性を活かせるような指導。
どうやったらそれが可能なのか?
それを可能にするのが「自立型個別指導」。
手法はそうだが、
生徒を「理想形」に育てるには、
(その生徒の)最終形態という理想が必要。
それが目指すもの(ゴール)だからだ。
勉強に関して言えば、
その生徒の能力を磨こうと思えば、
おのずと学力を磨くことになり、
結果的にそれが成績(数値)で出てくる。
この時!
中学生であっても高校生であっても、
定期(中間・期末)テストであれば、
テスト範囲が明示されており、
学校の先生の思惑もあるせいで、
事前に提供された情報(プリント含む)を、
2~3回ほど繰り返せば、
高得点の答案の出来上がりとなる。
基礎学力が低い生徒の場合は、
そう簡単にはいかないが。
よって、
成績を上げたい塾側の指導としては、
「範囲を3回繰り返せ!」
と生徒に指示をすることになる。
それで結果は出るのか?
出る。
だから、
「このやり方は正しい!」
と塾講師は単純に思う。
薬といっしょ。
効果が出てなんぼの世界。
だが、
定期テストでいくら結果が出ても、
それと「真の学力」は別物。
それが証拠に、
定期テストはできるけど、
実力テストになるとできない。
そんな高校生は山ほどいる。
本当に山ほどいるのだ。
その生徒も気づいてはいる。
定期テストは暗記テストだということを。
暗記が悪いということはない。
だが、
真の学力を伸ばすにはそれだけではいけない。
思考力や判断力を養う「勉強のやり方」に、
モデルチェンジをしなければいけない。
高校1年生や2年生の時の全国模試で、
自分の学力が不足していることに気づき、
それを「見て見ぬふり」をして、
高校3年生に上がる。
「部活動があるから!」
と現実から逃避していても、
そのとき(審判の日)はやってくる。
入試(審判の日)はやってくるのだ。
(続く)