塾長の考え(国公立医学部医学科受験)9
「お待たせしました、こちらへ」
大して待ってはいないが、
言われるままに奥の方の部屋へと進む。
当然だが撮影器具があった。
「お客さまの『いい瞬間』を撮るために」
前回行った写真館ではそういった説明があった。
(キャンセルしたが)
今回来ている写真館では、
特にそういった話はなかった。
「はい、行きますよ~~」
「パシャ」
「パシャ」
「パシャ」
「はい、これです」
カメラに写っている画像をのぞき込む。
被写体(私)がとくにすぐれた見栄え…、
ではないから(笑)、
どれも同じように見えるので、
あまり考えずに、
「じゃあ、これで(お願いします)」
と指さした画像を、
「はい、これですね~~」
「はい」
「じゃ、以上で!」
「え?」、と思った。
(これで値段1万円弱するの??)
「あの~、これで終わりですか?」
「あ、何かご要望でも?」
「いやぁ、あの…、笑顔の写真とかは?」
「あ、じゃあ笑顔で行きましょう!」
「あ、はい…」
「はいっ、笑ってくださ~い!」
無理やり笑ってみる。
3枚ほど撮った。
さっきと同じやり方だった。
以降も同じやり取り。
「あの~、違うポーズとかは?」
「あ、じゃあ違うポーズで行きましょう!」
「あ、はい…」
この時点で私はここ1~2ヵ月で、
北斗塾に入塾してきた、
2人の高2の女子生徒の言っていたことを、
それぞれ思い出していた。
Gちゃんは、
ある有名な個別指導塾に通っていた。
でも、そこを辞めた。
講師1人 vs 生徒2人のシステムだ。
辞めた理由は、
「質問したことしか答えてくれない」
ここで、
「え、それの何が悪いの?」
そう思った親御さんは………、
要注意だ。
次に、Hちゃん。
彼女は毎日通える塾に通っていた。
そして学校の課題(宿題)もできる。
1.毎日通える。(月謝は2,3万~)
2.学校の課題(宿題)をしてもよい。
※もちろんわからないときは質問できる!
「いいね、その塾!(お・ト・ク)」
そう思った親御さんは………、
要注意だ。
(続く)