塾長の考え(九大受験)6
「物理の授業が楽しいです!」
高校2年生のEちゃんの発言だ。
「物理はもう好きになった?」
「好きではないですけど…」
「好きじゃないんだ」
「でも(学校の)授業は楽しいです!」
「おっ、楽しいの?」
「はい、わかりやすいんですよ!」
「へ~(笑)」
高校2年生の女子が「物理が楽しい」と言う。
(大多数の女子高生は物理がキライのはず)
ところが、
自分の学校の物理の授業が楽しいと言う。
とてもすばらしいことだ。
かなり力量のある先生がいるようだ。
学校の先生とは、
結局のところ、
わかりやすい授業をすれば、
生徒からの評判は良くなるという好例だ。
一方で、
高校2年生のFくん。
通っている高校は宮崎県内でも、
トップ校でなおかつ、
学科もトップレベル。
しかし、
「物理の授業がわかりません!」
そう訴えてきたのが夏の頃。
入塾してしばらくたった頃。
今となっては、
物理の勉強を一番最初からやり直して、
かなりできるようになった。
学校の授業は相変わらずわかりにくいらしい。
しかし、「それ」は関係なくなった。
なぜか?
基礎からの学習が終わり、
授業の予習を塾で毎回実行して、
あらかじめ全部内容が分かったうえで、
授業に臨んでいるからだ。
「わかりにくい説明をしているな…」
Fくんは学校の授業でそう思うらしい。
周りの生徒たちもそう感じているようだ。
だが、問題はない。
全部理解している内容を、
わかりにくく説明されても、
特には困らない。
先生の教え方の上手い下手に、
影響を受けない。
これである。
学校の授業の「質」に左右されてはいけない。
学校の先生の「力量」に左右されてはいけない。
自分が優秀になっていれば、
授業の上手い下手にはまるで影響されない。
「先生がハズレで大問題です!!」
そうじゃない。
先生がハズレだろうが何だろうが、
自分の人生は自分の努力で切り拓ける。
「大問題だ!!」
と言っている本人自体が、
「大問題」なだけ。
本人自体が依存性が強い性格だから、
そんなことを言う。
子どもがそう言ったとしても、
仕方がない面はあるけれど。
大人がそう言い切っていたら、
その大人こそが「大問題」だと言える。
環境に左右されずに、
自分の人生を歩んで行く力強さ。
それが生きる力だ。
学校の先生が良ければ成績が良い。
学校の先生が悪ければ成績が悪い。
それは「他力本願」。
自力本願でいける力をつけるべき。
自立型個別指導を受けている生徒は、
毎日その訓練を受けている。
(続く)