塾長の考え(私大医学部受験)⑬
「失敗はやる前に決まっている」
メンタルケアができるのは、
個人的な対話ができる場合。
よって、
指導形態で考えれば、
個別指導しかありえない。
だが、
通常の塾が行う個別指導は、
「依存型」個別指導である。
何でも先生(講師)が質問に、
答えていく。
生徒本人が問題を解く際に、
「わからないな…」
と感じれば、
「先生、ここがわかりません」
とすぐそばにいる(はず)の、
塾講師に質問をする。
そして塾講師はその問題の解法を、
素直に教えてしまう。
この一連の流れを説明しても、
「何が悪いのですか?」
そう思う親御さんがほとんどだろう。
だが、
それが悪い。
なぜか?
1つには、
生徒本人の思考力が鍛えられないからだ。
質問する → 応対される
この間には「スペース」が必要。
そのスペースがあるからこそ、
思考力が鍛えられ、
生徒の自発性が鍛えられる。
自立型個別指導は、
「自主・自制・自律・自発・自活」
この5要素で構成されるが、
(考え抜く)スペースを作ることで、
4番目の要素が成長するのだ。
ところで、
この自立型個別指導をする場合、
本当はもう1段ほど上のレベルがある。
それは、
生徒本人がもっている、
「メンタルブロック」
を粉砕するという心理的指導だ。
実は、
子どもに限らず大人も同じなのだが、
誰にでもその人特有の、
「メンタルブロック」
が存在している。
それこそが本当の原因。
見えない原因。
「成功しない原因」だ。
生徒固有のメンタルブロックを、
一気に粉砕するのは難しく、
時間と回数を重ねなければいけない。
北斗塾でこれを意識して、
指導に応用しているのは、
私(塾長)だけ。
それには理由があるのだが、
今ここでは説明しない。(できない)
ただ、
その「メンタルブロック」を、
入試よりも最低でも2ヵ月前までに、
粉砕がどの程度できているかによって、
本番(入試)の成否は決まる。
つまり「失敗」とは、
メンタルブロックの粉砕が、
できていないことによって発生する、
自然な「現象」なのだ。
(続く)