塾長の考え(甲子園)
今週の頭から始まった夏期講習。
この夏期講習の期間は、
肉体的にも時間的にもきつい。
初めて夏期講習を、
塾講師として、
経験したのは平成元年の7月。
あっという間に夏が過ぎていき、
気がついたら終わっていた夏を、
今まさに懐かしく思い出した。
あのときの中学3年生たちは、
今年50歳になる年齢だ。
今の塾生の親御さんたちの年代は、
あの時代とそれ以降の時代の、
私の生徒たちの年代に他ならない。
何ということだろう!(笑)
そういうことで、
私の塾講師としてのキャリアは、
36年目。
塾長としてのキャリアは、
32年目となる。
あの時代の夏も暑かったが、
今もまた暑い夏が到来している。
あの夏には夢にも思わなかった。
こんな大変な夏は今年だけに違いない、
そう思いたくなるほど大変だったから。
ずっと朝から立ちっぱなしで、
1日10コマの集団授業をこなした。
最初の1週間で何回か、
フラフラっとしたことを思い出す。
「今年の夏はしょうがないぜ!」
そうあきらめた平成元年の夏。
海だ山だと遊びまわっていた友人が、
とてもうらやましかったあの夏。
夏期講習期間の真っただ中で、
当時の塾校舎の2階の窓から、
真っ白な積乱雲と、
大きく花開いたひまわり、
そんな外に広がる、
夏の風景を見たことが、
なつかしい。
あれから35年か…。
あのときの自分にぜひ言いたい。
今年だけではないのだよ、と。
(実は)
これからも毎年ずっと、
軽く30年間以上もの間、
同じような暑い「夏」を、
エアコンの効いた教室で、
過ごすことになるのだよ、
と。
その「未来」を聞かされた私は、
いったいどんな反応をするかな…。
(続く)