塾長の考え(私大医学部受験)⑩
今から20年前に文芸社から全国出版をした。
「わが子の成績が3ヵ月で上がる!」
今回はそれの電子書籍が、
22世紀アートから出版された。
4月11日に。
縁あって別の会社からも出版する。
それは今秋になりそうだ。
秋出版の本の中身はこれから打合せ。
初めて本を出してから20年。
正直言って当時は塾長になって11年目。
「10年ひと昔」と言うし、
ものごとを10年間続けて初めてわかること、
そういうものがあるのも十分に理解している。
当時の私の感覚がまさにそうだったから。
だけれども、
やはり10年間やってきた人と、
30年間やってきた自分とが同じレベルで、
その仕事の「深さ」を理解しているとは思わない。
当時の自分の理解していた「受験指導レベル」と、
今現在、
実際に私が実行できる受験指導レベルとでは、
軽く15段階以上は違うと思う。
「10年間やってきました!」
そういう塾長さんのSNSやブログを、
今までにも何度か拝見してきたが、
「まあ、そう思うだろうな…」
というものにしか出会ったことがない。
一見すれば新しく見えても、
やっていることは単純なものばかりだ。
その塾長さんたちもその後の人生で、
仕事を5年、10年と重ねていけば、
今しゃべっていることも、
今正しいと思っていることも、
どんどん修正していって、
今よりも良いものになっているだろう。
中学3年生が中学1年生に対して、
「中1のときは、そう思うんだよな~」
と理解できるのと同じ感覚だ。
中3と中1とではわずか2年間の違いだが、
それでも中3生が中1生の考えていることや、
感じていることを想像したときに、
それらが大きく違うということはほぼない。
30年間やってきた者として、
20年間やって来た人が言っていることが、
「よくわかりません」
などということがあったら恥ずかしい。
私はそう思っている。
ましてや、
10年間程度しかまだやって来ていない人が、
あれこれもっともらしく言っていても、
そのほとんどは私が通って来た道であり、
学習や経験してきた道。
間違いや勘違いも混じったままの思考で、
生徒の受験指導をしていく。
相手は子ども(保護者の方も初心者!)だから、
その塾の指導の是非は「経験」してみないと、
結局わからない。
あたりまえだ。
そこの塾の指導者の思想が生徒に伝染するので、
その副作用は後々ゆっくりだが現れて来る。
望むと望まないとに関わらず、必ず。
現在Amazonに出ている私の本は、
その当時の私の到達レベルであり、
断じて今の私の到達レベルではない。
よって、
懐かしい面もあれば、
程度が低くて「恥ずかしい」と思う面も、
当然ながらある。
そういうわけで、
今秋に出版される本と中身を比較してみれば、
「何が15段階以上も違うのか??」
という答え合わせができるのではと思う。
私ではなくて「読者が」だけれども。
本の出版だけでなく、
取材の問い合わせもいくつか来ているが、
昨年までは全部断ってきた。
蓄積してきた指導ノウハウを、
誰にでも拡散したいわけではなかったからだ。
自塾の生徒の利益を優先したかったから。
しかし、
今年からメディアに出ることが多くなりそうだ。
私自身、方針転換したということだ。
(ということで、少しダイエットする)(笑)
※これもまた「方針転換」になるのかな。