塾長の考え(伊達政宗の名言)
「大手予備校ってやっぱりすごいんですねっ!」
「お母さん、予備校講師がどういう人種か…」
「はい?」
「あまりわかっていないみたいですので…」
「…?」
「今回特別にお教えしますが…」
「え、何かあるのですか…?」
予備校講師に限らず、
学校の教師でも塾講師でも、
優秀な指導者は少数だが存在するが、
そういう講師や教師に授業してもらえれば、
「実力がメッチャつきますよ!」
というほど大学受験は簡単ではない。
今日も塾生(高3生)に話をしたが、
わかりやすい授業を聞けば成績が上がる、
そんなことはほぼ起きない。
説明を聞いてもよくわからない学校の先生。
そういう先生がいるから塾の講師が引き立つ。
あるいは予備校講師が優秀だと認識される。
比べる対象がいるから評価される。
先ほどの親御さんの発言から、
「あること」が分かっていない、
ということがわかる。
逆に言うと、
ほとんどの親御さんが勘違いしがちなのは、
「いい授業」をわが子が受ければ、
成績が上がると思い込んでいることだ。
いい授業を受けるということは、
成績向上の「1要素」でしかない。
つまり、
学習内容の理解度が上がる、
それだけのことだ。
成績とは3つの要素のかけ算である。
成績=理解 × 記憶 × 実戦
これである。
単純な例でいえば、
理解=10 記憶=10 実戦=10
このときの成績は、
成績=10×10×10=1000
別の例だとどうか?
【ケース1】
理解=6 記憶=10 実戦=10
成績=6×10×10=600
※授業の理解度が60%の生徒
【ケース2】
理解=10 記憶=3 実戦=10
成績=10×3×10=300
※授業の復習が甘い生徒
【ケース3】
理解=10 記憶=10 実戦=0
成績=10×10×0=0
※問題演習をしない生徒
★理解していたがテストではできない
ざっとこんな感じである。
「予備校講師の『神授業』!」
そんなこと言っても成績向上につながるかは、
他の2要素、
「記憶(復習)」「実戦(演習)」
これらの量や質に大きく左右される。
たまに高校で予備校講師が模擬授業をする、
そんなケース(予備校の宣伝)があるが、
生徒の話によると毎回必ずと言っていいほど、
学校の先生の誰かが感化されるらしい。
直後の自分の授業において、
似たようなしゃべり方や、
態度になったりするとのこと。
生徒が言うには「かなりイタイ」らしい。
まあそれくらいパフォーマンス力がある、
それが予備校講師という存在だ。
「生徒の人気を取れない講師はみなクビです」
「…」
「インパクトを残すことを必ず授業でします」
「…」
「それと実力もないとダメです」
「そうでしょうね」
「実力とはすなわち生徒の結果を出すことです」
「そう、それですよ!」
「自校の模試で結果を出さないなら最悪です」
「そう…ですよね…」
「夏期講習の中で事前に授業をしていますよ」
「え…」
「模試に出される問題と似た問題くらいは」
「!!」
(終)