情報大洪水の時代(その13)
今日は第2回全統記述模試の実施日。
この模試の内容を詳細に分析して、
今後の2次試験対策への第1歩とする。
7月にも進研記述模試があったが、
この模試での内容と比較することも重要。
基本的には前回の模試でできていなかった、
いろいろな単元の問題が、
今回はどうなっているのかを検証する。
これは手間がかかる作業だが有益。
しかし、
生徒本人に任せていたら…まずしない。
だから、
こちらがやることになるわけだ。
今回の記述模試は私が全部監督をした。
たぶん10年以上していなかったので、
すごく久しぶりで懐かしい気持ちになった。
なぜ今回は監督をしたのか?
単純に他の講師のスケジュールが合わなかった。
ただそれだけのことだったのだが、
おかげで新たなアイデアがわいてきた。
それはあるツールの作成なのだが、
これが自画自賛になる。
「よくぞ思いついたな」
と自分をほめてあげたくなるくらいの、
いいアイデアだと思っている。
これを使って予備校生や高3生を指導したい。
今日の夜中から明日の朝にかけて作成する。
これで明日の午前中の予定は…、
「爆睡」になりそうだ。
ところでこの模擬試験のことで、
ふと懐かしいことを思い出した。
それはある親御さん(母)のことだ。
当時の予備校生の親御さんであり、
この方は非常に熱心な方だった。
毎月のように私との面談を希望されて、
面談の平均時間も4時間はあったと思う。
最高で6時間だったときもあった。
このときは面談開始が午前11時だった。
(「夕食の準備が!」と言って終了だった)
このときの会話の一部が次のようなものだった。
「塾長、ご存知でしたか?」
「何をですか?」
「福岡の●●予備校に通っている息子の友達が」
「その友達がどうかしたのですか?」
「先月(8月)の模擬試験でいい結果が出たと」
「あ、そうなんですか」
「『夏期講習の成果が出た!』と喜んでいたと」
「そうなんですか」
「息子が『いいなぁ』と言っておりました」
「へぇ、▲▲くんが…」
「大丈夫ですか、こちらのほうは??」
「ん、と言いますと?」
「やはり大手の予備校の方が良かったのではと」
「え、本人が言っているのですか?」
「いえ、主人が言いだして困っているんです…」
「そうなんですか」
「で、塾長の感想は?」
「え、その友だちの結果についてですか?」
「もちろんそうですよ」
「まあ、良かったのではないでしょうか」
「え、それだけ…ですか?」
「はい…それ以外に何か?」
「危機感はどうなんですか?」
「危機感? 何に対してですか?」
「やはり大手予備校の方が結果を出せる力があるとか」
「…」
「うちの子はその友だちに『負けた!』と」
「え、そんなこと言っているんですか?」
「そうです、せっかく宮崎に残って頑張っているのに」
「ふ~ん、そうなんですか…」
「大手予備校ってやっぱりすごいんですねっ!」
(続く)