情報大洪水の時代(その9)
土曜日に模擬試験があったわけだが…。
その自己採点表をさっそく朝から記入して、
塾長である私に提出。
自立型1~2級の生徒にいたっては、
自己採点表以外にいくつかの資料を作成して、
私からの個別指導を順番に待つ。
このいくつかの資料こそが、
自立型個別指導をする北斗塾のオリジナル。
これをサラッと作成できる生徒が1~2級。
ただし、
作成したものに私からの指導が一部入らないと、
完成はしない。
その「一部」こそが、肝(キモ)。
生徒本人によるものと、
塾の講師からの指導が合わさってこそ完成。
その出来上がった資料が、
次なるレベルアップの大事な作法書。
これで生徒たちはがぜんやる気になるし、
実際に弱点部分の克服と、
日頃からの学習のバランスをとる時間割の作成、
学習の順番やターゲットなどが決まる。
これを共同作業で生徒と作成するときには、
本当に充実感がある。
集団授業では絶対にできない指導だと痛感する。
生徒も痛感している。
特に予備校生に至っては、
「高校時代の勉強は何だったんだろう?」
と強烈に思うようだ。
だが、
それは私も同じ感想である。
考え出したのは私だが、
これができるまでに軽く25年の歳月が過ぎた。
それほどまでに指導経験を積まないと、
このアイデアは私には浮かばなかった。
これを使用できる今の塾生たちは、
本当に幸せだと私個人も思っているが、
同様の感想を持ってくれている生徒も多い。
ある生徒は今までにいくつかの塾の経験があるが、
「こんなやり方は見たことがない」
と言ってくれた。
それはそうだろう。
だってオリジナルだから。
誰かのモノマネではないのだからそうだろう。
よって、
模擬試験という名の学力診断は役目を果たし、
新たなやる気の種と方法を生徒たちに与えてくれた。
模擬試験があるたびに泣きそうになる生徒や、
模擬試験があるたびにやる気を失う生徒が出てきたり、
いろんな経験をしてきたが、
今となってはどれも貴重な体験だったと言える。
模擬試験のたびにレベルアップする、
模擬試験のたびにやる気になれる、
そういう指導ができるようになってから、
本当に私個人のストレスは大幅に軽減できた。
次の模擬試験がまたあるが、
待ち遠しくなる半面、
いつも自分と生徒にも言い聞かせる。
「意味のない勉強をするな」
「長時間やっても報われない勉強だってある」
「戦略的に学習するとはどういうことか?」
「試験が終われば反省するのではなく分析せよ」
「方法論がわかっても実行できないならダメ」
「今やっていることがどれだけ有効か認識せよ」
「他塾や他の予備校ではこんなやり方はしていない」
「ニセモノの情報を信じるな、真実を見抜け」
「同じ努力でも天と地ほどの差がつくのはなぜか?」
「両親に感謝できない生徒には幸運はやってこない」
「努力は自分の想像を超えた結果で報われる」
受験は真剣勝負だ。