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塾長の考え(模擬試験)

一木康広

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テーマ:塾長の考え

模擬試験
今日は朝から、

予備校生が第2回全統共通テスト模試、

中学生が宮崎県統一テスト、

小学生が学力コンクールテスト。



テストづくしの1日だった。



私はテストの監督はしないのだが、

時々はテストを受けている生徒たちの様子を見る。



みんな真剣でいい顔をしている。



今日実施しているテストは、

学校の定期テストとは目的が異なる。



学校の定期テストは、



「基礎学力チェックテスト」。



したがって、

学習塾に通っている生徒の大半は、



「詰め込み指導」を直前に塾でさせられる。



それがもっとも短時間で点数を上げるからだ。



テスト範囲も決まっているし、

なんならテストに出る問題も、

事前に知らされているケースもある。



だから、



「テスト範囲をとにかく繰り返せ!」、



そういった激が塾内に発せられる。



テストで良い結果を出したい熱心な塾長、

または教室長から勢いよく発せられる。



このとき、



範囲を徹底的に繰り返すことに執着する、

「詰め込み」指導をされた生徒は、



①勉強の本質をつかむ訓練になっていればOK。

②問題と答えの丸暗記になってしまうならNG。



勉強時間が多くても②の場合は、

悪影響がその後出る。



だが、



定期テストの点数は上がる。



そのせいで本人も親御さんも錯覚する。



「成績が上がったんだな~」と。



そうやって間違ったやり方を続けると、

実力を測定する類の試験でぼろが出る。



もちろん入試でも悪い結果を引き寄せる。



ここで慌てることになるのだが、

日頃からの勉強のやりかたがマズいのだから、

その結果はいたし方ない。



しかしながら、

学校の定期テストと違って実力がきれいに見える、

そんなテストがあるのだが、

それが「模試」。



模擬試験だ。



つまり、

それが今日いくつも行われた。

夏の締めくくりとして行われた。



ここでこの模擬試験は、

各塾や各予備校によって「位置づけ」が変わる。



「今回の判定が合否に大きく関わるんだよ!」



と大げさにとらえる塾もあるはず。



ハッキリ言って、



「そんなことはない」



と断言しておく。



今の時期に結果が出る生徒というのは、

何年も前から塾通いして実力を錬磨してきた生徒か、

学校の授業を上手くいかせる能力が元々ある生徒。



いずれにしても小数派だ。



今(夏の時期)、

結果を模試で出せる生徒は、

もうすでに春から好成績の生徒であり、



当然今回も好結果が出る。



「4月に入塾してもう4ヵ月です!」



そんな受験生も塾生にはいるが、

それで8月の模試では、



「もう結果が出たよ!(笑)」



こうなるはずがない。



4ヵ月で好結果が出るならば、

誰もが学習塾には、

1年生や2年生から行く必要はない。



3年生になってから塾に入ればよい。



だって8月にはもう結果が出るのだから、



A判定やB判定が(笑)。



受験勉強がそんなに簡単ならば、



中学受験は小6の4月から、

高校受験は中3の4月から、

大学受験は高3の4月から、



塾に入ればいい。





(続く)

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一木康広
専門家

一木康広(塾講師)

株式会社北斗塾

生徒の学力と性格に応じて指導を変化させること。成績向上に必要な要素(①知識定着の確認②解法のための技術指導③やる気の発生・向上・継続のサポート④学習に最適な環境の整備)を提供し、学力向上へと導くこと。

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