塾長の考え(父親)①
「腕~」「はいはい」
「足~」「はいはい」
そして玄関先へ。
「お靴~」「はいはい」
孫がかわいくてかわいくてしょうがない。
おばあちゃんなら誰でもそうなのだろう。
GKくんが小学生のころまで、
洋服を着るときの袖のボタンは、
おばあちゃんが。
靴下をはくときは、
片足を斜め45度に上げたら、
おばあちゃんが。
玄関先で靴を履くときには、
片足ずつ垂直に上げたら、
おばあちゃんが。
別にそういう家庭があってもいいと思う。
(ちょっとあこがれる)
ただし、
誰かに何でもやってもらうことが、
あたりまえになってしまい、
それが習慣化した子どもの自制力は、
いったいどうなるだろうか。
高校生になったGKくん。
継続する力が乏しい。
忍耐力は…ほぼない。
誰かに依存して楽をしたい、
目の前の大変なことから逃れたい、
自分の思い通りにやってほしい。
どの気持ちもよくわかる。
かつての私も(今も?)似たようなもの。
親がしてくれることはあたりまえ。
特に感謝したことは…覚えていない。
親に依存して生きていくのが子ども。
「勝手に産んだのはそっちだろ!」
TVドラマの中で聞いたセリフに、
相槌(あいづち)を打ったこともある。
素直、謙虚、感謝。
大人になった今でもずっと自分の課題。
常に意識していないとすぐに忘れる。
ましてや子ども時代。
そんなことは考えもしない。
というか、
言葉は知っていても、
意味がわかっていても、
それと「実行」できるかは別問題。
「わかる」と「できる」は次元が違う。
そういうわけで、
自由奔放でわがままに育ったGKくん。
幼少時代から培うことができなかった、
「継続力」と「忍耐力」。
これがわが子の武器になりうるのだが、
それを身につけさせることは、
子育ての中で親御さんが挑戦するところ。
成功した場合、
「継続力」と「忍耐力」の能力、
それらがある子どもは、
ものごとを最後までやり通せる。
よって、
何らかの成果を上げることが可能になる。
努力を継続できるのだからそうなる。
困難があっても忍耐できるからそうなる。
対象が、
部活動であっても勉強であっても、
その他何であっても成果を上げる。
成果を出せる2大能力が、
「継続力」と「忍耐力」。
子育ての中でわが子にその能力を、
授けることができた場合、
その子たちは人生において、
大事な能力を手に入れたことになる。
とても幸せな子たちだ。
しかし、
それは1つの理想であり、
大多数の親御さんたちにとって、
それを達成することは非常に難しい。
障害(?)があるからだ。
同居する義理のお母さんの存在、
あるいは、
子育てに非協力的な旦那の存在。
だが、やらねばならない。
与えられた条件や状況の中で…。
それが「親の務め」ということになる。
「うちの子はもう中学生と高校生ですよ…」
まだあきらめるには早い、
というかまだチャンスはある。
なぜなら方法があるからだ。
(続く)