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塾長の考え(自立型個別指導)21

一木康広

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テーマ:塾長の考え

それはダメ
「授業を受ける」ことよりも大切なこと。



これは全生徒に当てはまることではない。



ただし、

今(夏)の時点で基礎学力すら習得できていない。

そういった受験生(あるいは高1~2年生)は、

「授業を受けている」場合ではないのが実情。



①「塾から出される課題も頑張ります!」

②「学校から出される課題も頑張ります!」

③「学校の小テストの勉強も頑張ります!」



このうち、

①と②は受験勉強において有効であるが、

②の「学校の課題」はもう無用であることが多い。



まじめにがんばれば、

すべてをやり抜くことができれば、



「わたしは合格できる!!」



そう思い込んで毎日深夜まで勉強して、

朝は寝不足のまま根性を出して通学。



授業中はうつらうつらしながら、

必死で頭痛とたたかいながら頑張る。



体調がくずれてきても精神力で乗り切る。



なぜならば、

その努力の向こうには「合格」が待っているから…。



結論から言うが、



「(高い確率で)待っていない」。



もう1年間浪人して受験勉強をする、

そういう未来が待っている。



戦略なき学習は負ける可能性がきわめて高い。



小学生、中学生と年々戦略の重要性は増していき、

高校1年生以降は、



「学習時間を増やせば解決する!」



という次元とはまるで違う世界に突入する。



ただし、

何事においても、



①【基礎・基本ゾーン】→【標準ゾーン】、



②【標準ゾーン】→【応用ゾーン】、



③【応用ゾーン】→【発展ゾーン】、



このような「3段活用」が構造的にある。



これを前提に話すが、

①の【基礎・基本ゾーン】においては、

学習時間の多い・少ないが習得率に大きく影響する。



よって、

学習時間が多ければそれに比例して、

知識の習得量が増大するため学力は向上する。



【標準ゾーン】においては、

問題の解法という技術習得の第1段階に入るため、

生徒間においてその習得率において明確な差が出る。



だいたい自学をする生徒で、

センスのいい生徒というものは一定数いて、

この「標準ゾーン」を自力で突破する生徒は、

全国偏差値が60付近を取れる。



ほとんどの生徒はそうではないが。



ただし、

その「ほとんどの生徒」が塾で指導を受けていくと、



「ああ、なるほど…」



といって要領をつかんでいく。

それ相応の時間の経過が必要ではあるけれど、

全国偏差値60の壁までは行く。



ここに学習塾の価値の1つがあると言える。



と同時にここにこそ、

学習塾間での「差」が明確に生じている。



明確に生じてはいるのだが、

それを親御さんや生徒が見抜くことは困難。

ブラックボックスになっているから。



この部分での優秀さをほのめかすために、



「一流講師が指導をします、神授業です」

「医学部医学科生が指導します、わかりやすいですよ」



などといったことを宣伝するのが塾や予備校。



そこで勝負をかけているし、

それで勝負が決まると信じているからだ。



が、それは違う。





(続く)

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一木康広
専門家

一木康広(塾講師)

株式会社北斗塾

生徒の学力と性格に応じて指導を変化させること。成績向上に必要な要素(①知識定着の確認②解法のための技術指導③やる気の発生・向上・継続のサポート④学習に最適な環境の整備)を提供し、学力向上へと導くこと。

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