塾長の考え(九大受験)5
自立型個別指導は、
生徒本来が持っている「能力」を、
十分に引き出した上で磨き直す指導。
今日のメジャーリーグベースボールの記事に、
ダブルヘッダー(1日2試合)で、
大谷翔平選手が、
第1試合目でピッチャーとして登板。
完投した上に完封したという。(本人初)
昨日ダルビッシュ投手が登板して負けた。
「メジャーで1勝することだけでも難しいね」
そう思い知らされた翌日の出来事である。
「いったいどうなっているの?」
第2試合目で打者として登場。
つい先日、
松井秀喜元選手が高校野球の過酷さについて、
こう語っていた。
「とにかくピッチャーの消耗度は違うんです!」
ピッチャーが夏の試合で1試合投げ抜く体力は、
野手のそれとは比較にならないくらいきついと。
「そりゃ、そうだろうな…うん」
そう納得していたのだが、
大谷翔平選手が37号ホームランを打ったという。
「あれ、さっき完投していたピッチャーだよね」
「体力の消耗度が野手とは違うんだよね」
なぜこのようなことができるのか!?
話が違うのではないか?
いったいどうなっているのか…?
そう思っていたら、
大谷翔平選手が38号ホームランを打ったという。
「本当か!?」
ネットでその場面を見る。
事実を確認する。
理解は…できない。
理解のレベルを通り越していて、
もはや映画を観ているといった感じでしかない。
すばらしい能力であり、
ここまで結果を出すまでのプロセスも方法論も、
やはりすばらしいのだろうと思われる。
三冠王を三度とった男、落合博満がかつて語った。
大谷翔平選手の打ち方は理にはかなっていないと。
ただし、
大谷選手の打ち方は本人に合っていると。
だから結果が出ると。
コレだなと思ったことを思い出した。
かつてメジャーへの道を切り開いた選手と言えば、
野茂英雄。
メジャーで首位打者をとったイチロー。
彼らの「投げ方」「打ち方」は独特だった。
「理にかなっていない」とも言われ続けた。
だが結果は出た。
コレが本当に大事なことだと思う。
合理的な勉強の仕方はたしかにある。
効果的な学習の仕方はたしかにある。
だがそれ以上に影響を強く及ぼすことは、
その人に「合ったやり方」かどうかである。
北斗塾はずっとそれを追求している。
その生徒個人に「合ったやり方」を求めて、
ずっと研究している。
「やり方」だけではない。
「接し方」も研究し続けている。
人は感情動物である。
小学生や中学生や高校生、予備校生。
まだみんな子どもである。
いろんな感情が豊かに生まれてくる。
日々のいろんな場面でいろんな感情をもつ。
それに応じた指導というものがある。
「拍子を合わせる」という表現がもっとも近い。
それが的確にできる講師ほど技量が高い。
だがそれが的確にできるには何年も修行がいる。
10年程度のキャリアでは全然下手なレベル。
20年以上は軽くかかるだろうか。
(続く)