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塾長の考え(自立型個別指導)16

一木康広

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テーマ:塾長の考え

落とし穴
主体性を育むことができる指導は、

北斗塾で行っている自立型個別指導。



塾に来ている間はどの生徒でも、

当然だけれど真剣に学習している。



でも、

自宅になると勉強しないという生徒は、

どこにでも存在する。



親御さんとの面談でもそういう話が出る。

その場合は「わが子の悩み」ということで、

私と相談しているのだろうが、

それは実際のところは、

北斗塾での指導がまだ完全に機能していない、

その事実を言われていることになる。



北斗塾では自立型個別指導という、

特殊な指導方法をつかって、

生徒たちを指導している。



この指導方法を使うということは、

時間はかかるかもしれないが、

生徒の「主体性」を育む指導でなければ、

ならない。



よって、

入塾後の時間の経過とともに、

わが子は自宅での学習時間が増えていく、

こうでないと100%機能していない。



自立型個別指導がまだ完全に機能していない。



なぜ機能していないのか?



1.(自分特有の)宿題を持ち帰っていない。

2.勉強する意義をわかっていない。

3.勉強することに夢中になっていない。

4.目標が定まっていない(とくに短期目標)。

5.(状況的に)切羽詰まっていない。



「1」は塾の担当講師の確認作業が甘い。

「2」は私がその塾生に(意義の)話をしていない。

「3」はその塾生がまだ「そのレベル」に来ていない。

「4」は塾の担当講師が繰り返し認識させていない、

   または目標を設定していない。

「5」は本人の性格にもよるが、

   「まだ大丈夫、何とかなる」と思っている。



さて、

「1」「2」「4」の場合は塾の努力で改善できる。

ここを徹底したいと塾長として反省するしだいだ。



「自宅で? やるわけないでしょ!」



今から15~17年くらい前までは、

私自身もそう思っていたし、

ある程度はあきらめていた。



だが、

それこそが「重要ポイント」。



この点を「できない」とあきらめていても、

高校受験は合格できる生徒が多い。

とくに宮崎県の場合はそうだ。



私立高校が県立高校の上位概念になっていない、

この時点で都会とは状況がまるで逆だからだ。



そして、

そこをあきらめてしまって、

「塾に自習にきたらいいよ」

と生徒を誘うようになると、

小学生のほとんどは来ない。

中学生は3年生ならしぶしぶ来るが、

1~2年生はほとんど来ない。



高校生ならば、

まあまあ喜んでやってくる。

とくに県立高校の普通科の生徒、

私立高校の特進コースの生徒など。



ここで確認するが、

小学生なら別に何も起きない。

中学生も高校受験でとくに困らない。

(塾生は県立高校にほぼ毎年全員合格する)



問題は前向きな高校生である。



毎日自習に塾に来ていると、

ついつい親御さんも精神的に安心する。



「努力しているな!」と。



だが、

もし成績が悪くて入塾してきた生徒ならば、

自習に来る程度で状況は好転しない。



ここが落とし穴。





(続く)

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一木康広
専門家

一木康広(塾講師)

株式会社北斗塾

生徒の学力と性格に応じて指導を変化させること。成績向上に必要な要素(①知識定着の確認②解法のための技術指導③やる気の発生・向上・継続のサポート④学習に最適な環境の整備)を提供し、学力向上へと導くこと。

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