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塾長の考え(親子関係)16

一木康広

一木康広

テーマ:塾長の考え

母親 主役
人間関係力=コミュニケーション能力



人間関係の基礎=親子関係

何度も言っているがこれが原則である。



「で、結局何からすれば…?」



面談で「親子関係」に関して話した後で、

私がよく言われるセリフである。

生徒の親御さんからすれば、

新たな気持ちで親子関係の修復をしたいし、

そのために「初めの1歩」を踏み出したい。



塾長の話は長々と聞いたけれども、

「最後に確認です」

という意味で問われる(のだと思う…)。



このブログを真剣に読んでいる親御さんも、

同様の感想をもたれているかもしれないので、

その手順をここに明記する。



①わが子に声をかける。

②雑談をする。

③わが子の話に耳を傾ける。

④理解に努める。

⑤共感をする。



①~⑤を繰り返す。

以上。



手順だけ並べるとじつにカンタン。

だが、

じっさいにやろうとすると、

①から②に進めない親御さんがいる。

今現在の親子関係が悪化しているからだ。

①から②の間にまるで海峡があるようだ。



それでも①をやらなければ進まない。

なぜ②に進まないのか?

それは今までのコミュニケーションにおいて、

わが子への「信頼残高」が、

無くなっているからである。



小学生のときはそうでもないが、

わが子は中学生になってくると、

わが子の成長が精神的にも肉体的にも進み、

別生命体(別人格)に変身していく。



早い子は小学生の高学年からこの現象があり、

親としてこの変化に遅れをとってはいけない。

この変化に応じた声かけのしかたを、

親御さんはもっていないといけない。



野球の投手(ピッチャー)で例えると、

小学生までは「直球(ストレート)」だけ。

これで打者(バッター;わが子)を抑えられた。

球速を上げることで相手を仕留められた。



しかし、

中学生になるとそうはいかない。

カーブ(曲がる球)を使わないと通用しない。

「ストレート」と「カーブ」。

つまり「直球」と「変化球」。

このバリエーション(変化、変動)がないと、

打者(わが子)に対応できなくなるのだ。



ここで多くのお母さんたちがつまずく。

小学生まではまあまあ上手くできていたのに、

中学生になると「反抗期」が来てしまって…と。



そうではない。



わが子は成長して精神年齢が上がってきたので、

今までの一本調子(ストレートのみ)のやり方が、

通用しなくなってきているのだ。

ここで親としての成長が必要になっているのだ。



成長していくのは子どもだけではない。

親もまた(わが子の親として)成長していく。



子育てとは純粋に「教育」ではあるのだが、

同時に「共育」という面もあるのだ。



ここでお母さんが成長できるかどうか、

それがカギ。





(続く)

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一木康広
専門家

一木康広(塾講師)

株式会社北斗塾

生徒の学力と性格に応じて指導を変化させること。成績向上に必要な要素(①知識定着の確認②解法のための技術指導③やる気の発生・向上・継続のサポート④学習に最適な環境の整備)を提供し、学力向上へと導くこと。

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