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塾長の考え(親子関係)15

一木康広

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テーマ:塾長の考え

親子関係3
前回のおさらい。



わが子に一番影響を与える存在は?



①小学生までなら…母親。

②中学生なら…学校の先輩か友人。

③高校生なら…?



ここで②や③に関して、

「もう私(母親)ではムリかも…(涙)」

と自信喪失し、

「塾の先生に任せよう」

「自宅ではムリ、塾(の教室)に任せよう」

こう思ってしまって全面的に塾に頼ると決めた場合は、

もう博打(ばくち)と同じである。



そこの塾長の人間性(価値観)が、

わが子に波状攻撃をすることになる。



ここまでが前回の私からの提言だった。



私の過去34年間の塾講師の歴史の中で、

何回も生徒から聞かされてきたことの1つに、

学校の先生に対する愚痴(グチ)がある。



これは塾講師である自分に対して生徒が、

気を許しているから言っているわけだが、

ここで同調して学校の先生の悪口を言うと、

生徒はますます確信してしまう。

「学校の先生はおかしい」と。



もちろんこの場合の先生は特定の先生であり、

ほとんどの先生は悪いわけではない。

ところがこの特定の先生のみならず、

「学校の先生はレベルが低い」

とまで言い切って生徒を洗脳する塾講師が、

残念だが宮崎にもいる。

塾名は知っているがここでは言わない。



ともかく、

自分の周りがどんな状況でも、

やるべきことをやり抜き、

きちんとした成果を上げていく。

そういう人が教養を得て成長していく。



自分を取り巻く環境がどうであれ、

それをものともせず、

強い意志で突き進むことができるかどうか。

その闘いの連続が人生だ。



「親ガチャ」「先生ガチャ」だとか、

言ったところで意味がない。

その解釈が正しいかどうかもわからない。

それよりも、

今の自分よりも成長できるかどうかがすべて。



「親ガチャ」とか平気で言う子どもは、

親御さんたちの陰に隠れている必死の努力が、

見えていないし理解もできていないし、

やはり人間関係能力のレベルが低い、

そう言わざるを得ない。



もしかしたら、

そういう発言をする子どもは、

親子関係に関しては「悪い」を通り越して、

実際のところ破綻しているのかもしれない。



それでいて学力が高ければ、

やっかいな大人になる可能性も高い。



口が達者で文句ばかり。



愚痴、不平、不満、

妬(ねた)み、嫉(そね)み、恨み、

まわりの人に感謝することもせず、

素直に目上の人の言うことも聞かず、

うまくいけば「自分のおかげ」、

うまくいかなければ「他人のせい」、

こういう思考回路の大人になっていく。



そうならないようするためには?



要するに、

困ったことが起きたら原点に帰ればいい。



原点とは「基礎」である。



基礎とは「親子関係」に他ならない。





(続く)

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一木康広
専門家

一木康広(塾講師)

株式会社北斗塾

生徒の学力と性格に応じて指導を変化させること。成績向上に必要な要素(①知識定着の確認②解法のための技術指導③やる気の発生・向上・継続のサポート④学習に最適な環境の整備)を提供し、学力向上へと導くこと。

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