塾長の考え(運命の分かれ道)①
HKちゃんは東京出身の女の子(4浪目;22歳)。
4度目の確認、3浪目の結果はこうだった。
予備校は「集団授業」と「個別指導」の、
両方のコースが同時に受講できる状態だったが…
1.理解できる問題は増えても成績が上がらない
2.質問ができる環境だったが成績が上がらない
3.自習室に通い詰めても成績が上がらない
4.予習も復習もできたが成績が上がらない
まず、「1」についての補足(その2)。
前回話したが、
予備校の生の授業よりも、
収録されている映像授業のほうが、
理解できない問題の数だけで比較すれば、
「2倍の差がある」
ということが現在の定説らしい。
もちろん、
「映像授業の方が上」である。
それは前々からわかっていたが、
具体的に2倍の効果があるとは知らなかった。
それと、
「大手予備校の一流講師」
という表現も都会では大した反応もおこらないが、
宮崎のような地方(いなか)では効果的で、
十分に稼げない予備校講師の出張ビジネスが、
全国各地(地方)で流行しているという事実。
その授業を1回受講するより、
ふつうに個別指導からの個別特訓の方が、
はるかに効果が出るので、
北斗塾にはその「出張ビジネス」はいらない。
今の個別指導の質が下がるからだ。
今より上がるという学習塾は採用すればよい。
それだけの話だ。
それに本当に大手の予備校講師で、
「一流」と呼ばれる講師は、
出張の授業などする必要がない。
年収で1億から3億程度はあるから。
今回は、
2.質問ができる環境だったが成績が上がらない
これについて解説したい。
個別指導の時間が確保されている予備校は少ない。
「していますよ」
と主張したとしても本格的な個別指導ではなく、
「質問されたら答えるけど何か?」
という状況を、
「個別指導をしています」
と宣伝している場合もある。
宮崎県内にある某私立中学もこの手口を使う。
実態はまるで違うが、
生徒さえ募集できれば良いから、
受験生(小6)の保護者説明会では、
これでもかと「個別指導」をアピールする。
ほとんどの保護者の方はこれを信じる。
わが子がその学校に通っている生徒の親御さんは、
実態をよく知っているので、
「だまされた~」
などということもあるが結局は皆ガマンしている。
(ときどきクレームを言うらしい…)
話を元に戻す。
「質問ができる環境」
であれば何でもいいというわけではない。
ただ単純に答えを教えてもらうだけでは、
何にもならない。
実際に生徒の頭の中で何が動いているのか?
これがわかる講師が個別指導をするときに、
本当の効果が出るのだ。
そもそも生徒の学力が均一でない中で、
正確無比な個別指導をするには技量がいる。
本当に力のある講師に個別指導されたなら、
得るところ大である。
間違いをアウトプットする生徒の思考回路を、
組み替えて、
正解が出せる回路に変えてしまうからだ。
(続く)