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塾長の考え(私大医学部受験)㉒

一木康広

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テーマ:塾長の考え

いりません

HKちゃんは東京出身の女の子(4浪目)。



再々確認、3浪目の結果はこうだった。



予備校は「集団授業」と「個別指導」の、

両方のコースが同時に受講できる状態だったが…

1.理解できる問題は増えても成績が上がらない

2.質問ができる環境だったが成績が上がらない

3.自習室に通い詰めても成績が上がらない

4.予習も復習もできたが成績が上がらない



まず、「1」についての補足。

現在の定説(らしい)。

1.集団授業で生徒が100の内20はわからない。

2.映像授業ならわからないことは10に減る。

【理由】

生徒の理解するスピードはまちまちなため。

(映像授業なら一時停止や巻き戻しが可能)



以前から北斗塾の親御さんたちには話してきたが、

生の授業よりも内容が確実なのは映像授業のほう。

生の授業は先生のコンディションにより、

毎回の授業品質に差が出るけれども、

映像授業は収録されているため「これ」がない。



なおかつ間違ったことをしゃべっていることも、

たまにだが生の授業には「ある」。



「そんな事実はありませんよ!」



ともみ消されるが私個人はこのことが大嫌い。



生徒の学習指導をするときに、

学校の数学の先生の「手書き」の解答は、

たまにだが「(計算ミスなどの)間違い」があり、

この部分を塾の指導時間中に、

「ここがどうしてもわかりません」

と質問されるので、

毎回学校の先生のことをフォローしながら、

(こんなことは先生も人間だからあるよ、と)

その問題の指導をしている。



そういうわけで毎年毎年思っている。

「手書きは(間違うから)やめて」



生の授業をする予備校ならば年に何回かは、

このようなことは起きているだろう。

優秀かつ積極的に発言する生徒がいれば、

その授業の中で指摘されて事なきを得るだろうが。



先日(水曜日)にある予備校講師が、

北斗塾に営業に来たのでいろいろと聞いた。

大手予備校の1,2を争う予備校に、

講師として採用してもらいたくても、

「まずは〇〇〇予備校の講師として実績を」

と言われるらしい。

これは初耳だったが事実だろう。

予備校の中でも格付けがされており、

下位の格付けがされている予備校において、

人気と実力の両方が認められたら、

メジャーである予備校の講師になれるそうだ。



さらに、

予備校講師として収入の少ない講師たちが、

副業として地方の学習塾や予備校に、

「出張してきて授業をする」

という営業が各地方で起きているとのこと。



そこの地方塾のメリットは、

「大手予備校の一流講師が授業をするよ」

と宣伝できることらしい。



「この手法は都会じゃもう『古い』やり方ですが…」

「そうなんですか」

「地方ではまだまだ通用するやり方なんですよ!」

「そうなんですね」

「お金さえ払ってくれればやりますよ!」

「まあ、そうでしょうね」

「まずは無料で出張授業しますよ!」

「いえ、結構です」





(続く)

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一木康広
専門家

一木康広(塾講師)

株式会社北斗塾

生徒の学力と性格に応じて指導を変化させること。成績向上に必要な要素(①知識定着の確認②解法のための技術指導③やる気の発生・向上・継続のサポート④学習に最適な環境の整備)を提供し、学力向上へと導くこと。

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