塾長の考え(甲子園)
「先生…、成績開示票を持ってきました…」
Hちゃん。(1浪:医学部医学科志望)
今日は私と約束していたものを持ってきた。
「ネットで発表されていました」
「え、郵送じゃないの?」
「はい」
「それを印刷したの?」
「はい」
「あ、そう、じゃあ見せてよ」
「はい」
彼女の昨年度の受験大学(医学部医学科)の、
各教科の入試での点数がそこにあった。
「そうだったんだね…」
ついでに共通テストの点数も開示されており、
「そうだったんだね…」
これらは今後の詳細な問題分析にとって、
貴重な資料となる。
その後に、
本人用の戦略を立案することになるだろう。
それをするのはいつも私だが…。
「あ、先生、じつは英検も結果が…」
「あ、準1級のやつね(不合格の…)」
「はい」
「郵送されてきたの?」
「いえ、ネットで」
「あ、ネットね(今はそういう時代か…)」
「合格してました!」
「え?」
「うかってました!」
「え、そうなの!?」
自己採点後の予想では合格していないと、
2人で予想していたのだが、
なんと合格だったようだ。
これは…うれしい(笑)。
「ネットで見たんだよね?」
「ネットで見ました」
「1人で?」
「いえ、お母さんと」
「え、お母さん?」
「はい、母が覚えていてくれて…」
「ああ、結果発表の日を?」
「はい、そうです」
「そんなこと覚えているんだ…」
「はい、私は忘れていたんですが…」
「それじゃダメじゃん(笑)」
「はい、そうなんですよ」
「で、2人でいっしょに見たの?」
「はい!」
「それは…2人とも緊張したでしょ?」
「はい、しました」
「お母さんには事前に何て言っていたの?」
「たぶん落ちているからと言いました」
「それがふたを開けてみたら…合格と」
「そうだったんです!」
「うわぁ、お母さんも喜んだでしょ?」
「はい!」
こういう会話はとても楽しいものだ。
英検に合格することは簡単ではないけれど、
しっかり勉強して受検して、
「落ちていても英検の勉強は続けようね!」
「はい」
「秋に受かればいいからね」
「はい!」
「毎日コツコツ頑張ろうね」
「はい!」
結局合格したから勉強を止めるかと思いきや、
「これからも勉強は続けます!」
「お、そうなの?」
「はい!」
まだ1次試験が受かっただけで、
来月には2次試験がある。
「明日から毎日スピーキングの練習しようね」
「はい!」
「しっかり練習して合格しちゃおうね」
「はい!」
スピーキングの練習は私がするわけだが、
試験内容を十分に研究して臨みたいと思う。
自分の生徒を合格させることが使命だから。
しかし…。
こういうふうに素直な生徒はホント得するね。
指導者側もどうにかして合格させたいと、
心底から思うし気合も入るし…。
とにかく現時点で英検受検(準1級)は、
(1次試験は)100%合格だ(笑)!
今日はおいしい夜食を食べれそうだ。
(やせたいなら夜中に食うな!)
(続く)