塾長の考え(夏期講習)④
Oくんと今日いっしょにきちんと確認をした。
防衛大学校の「採用試験」の日程である。
「入学試験」とは言わないということは、
前回のブログでも述べた。
「大学生」になるわけではなく、
「特別職国家公務員」になるからである。
令和6年度の採用試験は、
【推薦採用試験】
令和5年9月16日(土)、17日(日)。
【一般採用試験(1次)】
令和5年10月28日(土)。
どうやら昨年度の試験よりも、
一週間ほど早い実施のようだ。
国公立大学や私立大学などを、
受験する予定の生徒と比べてみると、
遅くても10月末に試験があるという事実は、
準備期間を考えれば、
あまり時間は残っていない感じになる。
少なくとも、
3ヵ月前倒しの試験と捉えなおすと、
今は6月初旬だが、
「今は9月初旬ですよ」、
という感覚で臨まないといけない。
ここを指導者として押さえておかないと、
Oくんだけが準備不足となり、
悪い結果が出て、
他の生徒たちは準備が足りているため、
良い結果が出る。
このような不公平なことが起きてしまう。
一見すると、
不合格になったときには、
「生徒本人の学力の問題だよ」
と思われないわけでもないが、
冷静に考えると、
指導者の認識が甘かったせいで、
本来合格するはずだった生徒が、
合格できなかった…。
そういう因果関係の可能性が高い。
この辺りをどうとらえて指導するかは、
いろいろな指導者がいるので、
各々によっても認識は違うだろうが、
私としては、
準備不足で自塾の生徒を、
みすみす落とすわけにはいかない。
指導者の力量次第で結果は変わる、
そういう信念で行く。
という訳で、
Oくんだけには、
他の高校3年生とは違った戦略を、
用意しなければならない。
だから〝打合せ〟をOくんとした。
結果、
明日までにOくんは「あるもの」を、
私に提出することになった。
それを精査して再構築することで、
今後のOくんの動き方が決定する。
それこそが「戦略」と呼ばれるものだ。
(正確にはまだ第1段階の戦略だが)
Oくんは今後勉強をするときは、
「それ」を行動の軸として取り組めばよい。
ちなみに、
「戦略」もないまま勉強する。
勉強時間を増やす「物量作戦」によって、
自塾の生徒を受験に向かわせる指導を、
最善の指導だと思っている指導者の生徒、
その子たちには絶対に負けることはない。
(生徒の学力が同じくらいという条件で)
そのくらい「戦略」とは影響大。
生徒それぞれにあった「戦略」を、
的確に立案できれば、
多大な戦果は得られることは確実。
今から10年くらい前の自分は、
まだ未熟すぎて、
これが上手くできなかった。
つまり、
今の塾生の方が当時の塾生よりも、
受ける恩恵は大きいはず。
年月を経るとはそういうことと、
確信する。
本当に「それ」が有効かどうかは、
Oくんの合否で証明されるわけであり、
私の自己満足では意味がないけれど。
(続く)