塾長の考え(中間テスト)4
五感(ごかん)とは、
動物やヒトが外界を感知するための、
多種類の感覚機能のうち、
古来の分類による5種類、
すなわち、
視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚。
(ウィキペディアより引用)
ちなみにこの五感は、
古代ギリシャの哲学者アリストテレスが、
使った分類法だ。
現在では五感ではなくその4倍もの数、
20種類以上の「感覚」に分類されている。
わが子がこの世に誕生して以来、
保護者として親御さんたちは、
責任を全うするべく子育てをしてきたはず。
深い愛情をもって。
子どもは栄養を摂取して成長する。
その「栄養分」とは何か?
じつは成長するための「栄養分」とは、
食べ物だけを指すわけではない。
五感を使って体の中に入ってきたもの、
それらすべてがわが子の「栄養分」となる。
特に、
①何を見るか?(視覚)
②何を聞くか?(聴覚)
この2つの影響は大きい。
現在の大学入試において、
重要とされる能力が4つある。
1.思考力
2.判断力
3.表現力
4.協働力
なぜこれらの能力がチェックされるのか?
ときどき有識者の方であっても、
微妙にずれた見識を持っている方もいる。
この4つの能力の必要性とは、
「AIにできなくて人間にできることだから」
ではなくて、
社会の構造がAIやロボットの登場(活用)、
これらの普及により大きく変化していき、
現代が「情報大洪水時代」であり、
人間が人間らしく生きていくうえで、
この令和という時代においては、
この4大能力が必要だと国が判断したからだ。
先ごろ将棋の世界では、
藤井聡汰くん(20歳)が名人になった。
これで現在保持するタイトルは7冠となった。
あと1つ(8冠目は「王座」)を奪取すると、
羽生善治(52歳)が25歳のときに達成した、
全冠制覇の偉業をふたたび達成することになる。
藤井聡汰「くん」と呼ぶことも、
だんだんと言いにくくなり始めたが、
「羽生善治」と呼び捨てにすることは、
私が彼の大ファンであり、
私が「一般人」であるということで、
尊敬の意味で呼び捨てにしていることを、
このブログの読者には容赦してほしい。
さて、
藤井くんの「思考力」が抜群に優れている、
この事実はだれでも見ていてわかるはず。
しかしながら、
その藤井くんが何度対戦しても勝てない、
そういう相手が存在するのだが…。
それこそが「AI(人工知能)」である。
AIを搭載した将棋ソフト「水匠5」には、
対戦してもまるで歯が立たない。
さらにこのソフトは「次の1手」を、
1つひとつ点数で表示するという「判断」を、
短時間でやってのける。
おわかりだろうか?
話は元に戻るが、
わが子は五感をつうじて栄養分を吸収する。
それがわが子の人間的成長につながる。
1.何を見るか?
2.何を聞くか?
これらが成長要素なのである。
さらにその時、
「何を考えるか」「どう判断するか」。
これらがその子の運命を決める。
(続く)