情報大洪水の時代(その9)
わが子を理解することが9割。
残り1割が、
お母さん(お父さん)としての意見。
それでも意見が「説教」になるのならば、
いらない。
親子関係修復の第1手目は「傾聴」。
なぜ傾聴するのか?
それは「現在のわが子」を理解するためだ。
わが子の心情を理解しないまま「説教」する。
これでは関係悪化の一途をたどることが確定。
何のために会話(対話)をするのか?
それは関係性を良くするため、
それ以外に理由はない。
小学生の時ならば、
子育ての最大のテーマは「しつけ」。
これが上手くできるためには、
母親と父親の連携プレーが大事。
つまり夫婦関係が土台にあってこその、
親子関係の構築なのである。
もし母子家庭や父子家庭ならば、
親子関係の構築の難易度は上がるが、
子どもに家事手伝いに積極的に参加してもらい、
「協力する」という行為を増やせばよい。
協力する場面が多ければ多いほど、
コミュニケーションは円滑になるからだ。
ところで「傾聴」が第1段階であり、
ここは丁寧に進めるところだが、
わが子への理解が十分にできれば、
その次は、共感することが大事。
なぜ「共感」する必要があるのか?
それは信頼関係を築くまたは強固にするためだ。
信頼関係が壊れている状態で、
わが子が本音を安心して話せるはずがない。
まず無理。
親とわが子、旦那と奥さん、
こうなったとたんにすぐに雑になる。
1つ屋根の下に家族一同が住んでいても、
信頼関係の維持には継続的な細心の注意が、
常に必要。
これが家族関係ではない人間関係になると、
「親しき仲にも礼儀あり」
という先人が残した大切な言葉が存在する。
こういう言葉は知っているだけでは意味がない。
活用しないのならば知らないのと同じこと。
教養は人間関係のときにこそ力を発揮する。
ちなみに共感する「フリ」は、
最悪の結果をもたらすことになりかねない。
ここが注意点。
徹底的に共感するためには、
その前段階の傾聴のレベルが高くないとダメ。
①傾聴 ⇛ ②共感
この黄金の連携こそが、
人間関係(コミュニケーション)の土台。
何度も言うが、
この連携のときに親から子どもへの「説教」は、
絶対にあってはならない。
「む、難しい…ですね」
こう感じる場合はハッキリ言うが、
「思いやり」がない。
たとえ気心が知れている(はず)の親子間でも、
常に「思いやり」という感情が必要。
ここも注意点であり、
気を抜いてすぐに雑になりやすい。
もうわが子は小学生ではないのだ!
このことを常に強く認識しないといけない。
親と子は立場上は密接な関係ではあるが、
お互いが「別人格」だと理解しないといけない。
これがわからないといつまでたっても、
良好な「親離れ」「子離れ」ができない。
最悪のケースは、
わが子の大学進学と同時に、
「断絶に近い関係」へと、
進行する可能性すらあるのだ。
こんなことは…あってはならない。
(続く)