塾長の考え(期末テスト)⑯
大学入学共通テスト模試が実施された。
Hちゃん。(1浪:医学部医学科志望)
【現代文の場合(100点満点)】
共通テスト(58点)
→今回の模試(95点)
プラス37点。
現在学習している教材は、
①小学6年生の国語
②高校現代文(レベル3)
★レベル3は推定得点予想は65点。
(ちなみにレベル4ならば75点)
「点数が取れていて驚いています…」
「簡単だった?」
「いえ、十分難しかったはずですけど…」
「ふふふ、まだ5月だから結果は…ね」
「はい、気にしません、でも…」
「それにしても『95点』ってすごいね」
「はい、ほんと驚いています!(笑)」
「大切なことは何かわかるねよ?」
「はい、小6の国語です…」
「そういうことだよ」
「はい」
「ナメたらだめだよ、小学国語を」
「よくわかりました…」
「このまま丁寧に学習することだよ」
「はい」
「本番では満点目指そうね!」
「はい!」
ちなみに本番の国語(現代文+古典)は、
200点満点であり、
医学部医学科志望の生徒が目指す点数は、
8割の160点が最低ラインである。
Hちゃんは本番での国語は、
132点だった。
今回の模試での国語は、
173点である。
プラス41点。
現代文だけでプラス37点なので、
古典の方の点数の伸びは4点。
なぜこうなったのか?
それは基礎から丁寧に、
しっかりと磨き直しているからである。
それ以外に理由はない。
ただしこの時期の模試の点数は、
まだまだ参考程度であり、
あまり来年実施される本番に向けて、
決定打となるわけではない。
それでも、
点数が取れたことでやる気がさらに出る、
そういったメンタル面でのプラス効果は、
あるわけだからいいことだ。
国語(現代文)が基礎のキソから、
しっかりとできるようになると、
その効果は他教科すべてに波及する。
数パーセントずつ好影響が出る。
この話は前回した。
顕著に影響が出るのは同じ語学である、
英語!
共通テスト【英語R】(74点)
→今回の模試(88点)
プラス14点。
共通テスト【英語L】(76点)
→今回の模試(84点)
プラス8点。
トータル英語200点と考えると、
22点(11%)の上昇だ。
これが現実。
ちなみに物理と化学も見てみると、
共通テスト【物理】(77点)
→今回の模試(88点)
プラス11点。
共通テスト【化学】(66点)
→今回の模試(77点)
プラス11点。
それぞれ100点満点であり、
両方とも11点(11%)の上昇だ。
これが国語力アップの波及効果だ。
国語の一流講師の授業を聴く。
あるいは個別指導してもらう。
そんなことしても同じ結果は出てこない。
なぜ同じ結果を出せないか?
一流講師は必ずと言っていいほど、
入試レベルの国語を題材として使う。
プライドがあるから!
だが本当に国語の実力を伸ばすカギは、
そこではない。
一流講師と言えども、
ほとんどそこに気づかない。
(続く)