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塾長の考え(国公立医学部医学科受験)5

一木康広

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テーマ:塾長の考え

良い結果
大学入学共通テスト模試が実施された。



Hちゃん。(1浪:医学部医学科志望)

【現代文の場合(100点満点)】

共通テスト(58点)

→今回の模試(95点)

プラス37点。

現在学習している教材は、

①小学6年生の国語

②高校現代文(レベル3)

★レベル3は推定得点予想は65点。

(ちなみにレベル4ならば75点)



「点数が取れていて驚いています…」

「簡単だった?」

「いえ、十分難しかったはずですけど…」

「ふふふ、まだ5月だから結果は…ね」

「はい、気にしません、でも…」

「それにしても『95点』ってすごいね」

「はい、ほんと驚いています!(笑)」

「大切なことは何かわかるねよ?」

「はい、小6の国語です…」

「そういうことだよ」

「はい」

「ナメたらだめだよ、小学国語を」

「よくわかりました…」

「このまま丁寧に学習することだよ」

「はい」

「本番では満点目指そうね!」

「はい!」



ちなみに本番の国語(現代文+古典)は、

200点満点であり、

医学部医学科志望の生徒が目指す点数は、

8割の160点が最低ラインである。

Hちゃんは本番での国語は、

132点だった。

今回の模試での国語は、

173点である。

プラス41点。

現代文だけでプラス37点なので、

古典の方の点数の伸びは4点。



なぜこうなったのか?

それは基礎から丁寧に、

しっかりと磨き直しているからである。

それ以外に理由はない。

ただしこの時期の模試の点数は、

まだまだ参考程度であり、

あまり来年実施される本番に向けて、

決定打となるわけではない。

それでも、

点数が取れたことでやる気がさらに出る、

そういったメンタル面でのプラス効果は、

あるわけだからいいことだ。



国語(現代文)が基礎のキソから、

しっかりとできるようになると、

その効果は他教科すべてに波及する。

数パーセントずつ好影響が出る。

この話は前回した。

顕著に影響が出るのは同じ語学である、

英語!



共通テスト【英語R】(74点)

→今回の模試(88点)

プラス14点。

共通テスト【英語L】(76点)

→今回の模試(84点)

プラス8点。



トータル英語200点と考えると、

22点(11%)の上昇だ。

これが現実。



ちなみに物理と化学も見てみると、

共通テスト【物理】(77点)

→今回の模試(88点)

プラス11点。

共通テスト【化学】(66点)

→今回の模試(77点)

プラス11点。



それぞれ100点満点であり、

両方とも11点(11%)の上昇だ。

これが国語力アップの波及効果だ。



国語の一流講師の授業を聴く。

あるいは個別指導してもらう。

そんなことしても同じ結果は出てこない。



なぜ同じ結果を出せないか?



一流講師は必ずと言っていいほど、

入試レベルの国語を題材として使う。

プライドがあるから!

だが本当に国語の実力を伸ばすカギは、

そこではない。

一流講師と言えども、

ほとんどそこに気づかない。



(続く)

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一木康広
専門家

一木康広(塾講師)

株式会社北斗塾

生徒の学力と性格に応じて指導を変化させること。成績向上に必要な要素(①知識定着の確認②解法のための技術指導③やる気の発生・向上・継続のサポート④学習に最適な環境の整備)を提供し、学力向上へと導くこと。

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