塾長の考え(九大受験)5
大学入学共通テスト模試が実施間近。
これはベネッセコーポレーションが実施する、
全国模試である。
この模試でどんな点数を取れるかで、
本番の共通テスト模試の結果が予測できる、
「そんなことはない」
ということを生徒にも十分伝えてあるので、
明日は各自が「自分のテーマ」をもって臨む。
合計点主義に意味はない。
今まで30年間以上塾長をやってきた経験から、
この時期の模試の結果が未来を決める、
そんな単純なものではない。
しかし、
この時期の模試で恐ろしいくらいの、
低い点数を取る生徒がけっこう出てくるが、
よほどその後の勉強が的確でないと、
この模擬試験の結果に近似した結果が、
本番でも出てくる。
そういう意味でこの模擬試験を、
来年の共通テストの試金石と考える、
学校(高校)の担任は多い。
学校の教師は早め早めの段取りを行う。
そのため高3のこの時期の模擬試験を、
合格可能性の第2段階の指標と捉える。
(第1段階は高2の2月の模試)
学校(高校)の先生はそれでいい。
私が同じ立場であればそうするだろう。
なぜかと言うと、
学校は集団授業をするところであり、
今現在好ましい点数を取れない生徒は、
過去2年間(高1~高2)において、
さんざん授業を受けてきたのだから、
今回の模擬試験で結果を出せないのに、
今から約7か月後の共通テストで、
いい結果を出すはずがない、
そういう思考だからだ。
今やっていることの延長線上には、
今の成績の継続が予想される。
現実主義なのが学校であり、
学校の役割はそういうものである。
受験合格に関してはあまり多くは望めない。
しっかりと高校卒業を確定してくれる、
それが高校の存在意義のメインと言える。
このことは北斗塾が通信制高校の生徒、
彼ら彼女らの学習サポートをするようになり、
10年過ぎてから認識できるようになった。
学校の役割と学習塾の役割はまるで違う。
どちらがいいとかいうことではなく、
「受験合格」に向けての学習指導、
それに特化しているのが学習塾なのだ。
毎回言うけれども、
どこの学習塾でも同じ効果が上がる、
そういうことは決してない。
来年に医学部医学科受験を控えている生徒、
彼ら彼女らにはこの時期の模試はどうか?
もちろん高得点を取れることが望ましいが、
別に取れなくてもかまわない。
今実行している学習が順調に進んでいるか、
それともそうでないかは、
各生徒に設定してあるテーマに対して、
結果がきちんと出るのかどうか、
そちらの方が重要だからだ。
この時期の総合的な点数がどうであれ、
入試の合否と相関関係が強いのは、
ズバリ言うと11月の模試である。
この模試の結果が本番と関連性が高い。
それでもその11月の模試の結果よりも、
45点ほど上の点数が取れるかどうか、
それを達成するべく、
今現在の学習指導を整備しているが、
受験は長い道のりである。
(続く)