塾長の考え(九大受験)3
来週から1学期中間テストが始まる。
これは定期テストである。
実力テストではない。
だが、「基礎力確認テスト」という、
位置づけでありこれはこれで重要。
かつて北斗塾では高校生に限るが、
1年間で高校入学時の成績よりも、
100番以上は学年番数が上がる、
それも全塾生が上がる、
これを13年連続で続けたことが、
最高記録である。
14年目の年のある高校1年生が、
2年生になるまでの1年間の間に、
どうしても100人越えが出来なかった。
このときに記録がついにストップした。
まあその生徒からすれば、
精いっぱい頑張ったわけであり、
連続記録はいつかは止まるもの。
そのときは内心悔しかったけれど、
その生徒が申し訳なさそうに、
「塾長、すみませんでした…」
と謝ってきたことが思い出される。
つまり、
100番以上も番数が上がるのは、
入学時は100番以内ではない、
そういう生徒が多かったということ。
50番や80番で入学した生徒は、
この記録の対象にはしていない。
そういう意味では本当は、
「全塾生」ではないが。
50番の生徒は25番以内、
80番の生徒は40番以内。
これくらいは普通にできる。
高校生でも中学生でも。
「中学生でも100番以上上がりますか?」
だが、中学生はそうはいかないことが多い。
小6から通塾していて、
中1に進級した塾生ならば、
ほぼ全員が最初から100番以内だ。
中2の夏休みや秋ごろ、
あるいは中3の春や夏に入塾してくる、
「部活中心」の生活をしていた生徒たちは、
そもそも小学生の高学年の内容からして、
基礎学力が定着していないので、
50番アップくらいがやっと。
さらに中学生の場合は、
全体の6~7割くらいはどこかの塾に、
通塾していることがほとんど。
基礎学力が定着している生徒は、
山のようにいる。
定期テストの問題自体も、
特別難しいのは、
特定の中学の特定の学科だけ。
他の普通の中学校のテストの問題が、
難しいということはほとんどない。
だけれども、
小学生のときから塾に通っていなかった、
そんな生徒のほとんどが、
単に勉強のやり方がわからず、
本来もっている能力を引き出すことが、
できていない。
残念だが。
小学生までは母親の意識が高いか低いか、
それでわが子の成績はほぼ決まり。
学習塾の講師ならどこの塾であっても、
同じような感想を持っているはずだ。
「高校受験に受かりさえすれば!」
そう思っている親御さんの場合は、
塾にわが子を行かせるにしても、
ほとんどが積極的ではない。
しょうがなくといった感じだ。
さらに高校受験が終わりさえすれば、
すぐに塾を辞めさせようとする。
「高校合格という目的は達成したから」
ということらしい。
高校の勉強は中学のレベルではない。
地元の普通科高校に進学できれば、
3年後は自動的に大学に合格できる。
そう信じている親御さんが多いようだ。
(続く)