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塾長の考え(中間テスト)1

一木康広

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テーマ:塾長の考え

高校
来週から1学期中間テストが始まる。



これは定期テストである。

実力テストではない。

だが、「基礎力確認テスト」という、

位置づけでありこれはこれで重要。

かつて北斗塾では高校生に限るが、

1年間で高校入学時の成績よりも、

100番以上は学年番数が上がる、

それも全塾生が上がる、

これを13年連続で続けたことが、

最高記録である。

14年目の年のある高校1年生が、

2年生になるまでの1年間の間に、

どうしても100人越えが出来なかった。

このときに記録がついにストップした。

まあその生徒からすれば、

精いっぱい頑張ったわけであり、

連続記録はいつかは止まるもの。

そのときは内心悔しかったけれど、

その生徒が申し訳なさそうに、

「塾長、すみませんでした…」

と謝ってきたことが思い出される。

つまり、

100番以上も番数が上がるのは、

入学時は100番以内ではない、

そういう生徒が多かったということ。

50番や80番で入学した生徒は、

この記録の対象にはしていない。

そういう意味では本当は、

「全塾生」ではないが。

50番の生徒は25番以内、

80番の生徒は40番以内。

これくらいは普通にできる。

高校生でも中学生でも。

「中学生でも100番以上上がりますか?」

だが、中学生はそうはいかないことが多い。

小6から通塾していて、

中1に進級した塾生ならば、

ほぼ全員が最初から100番以内だ。

中2の夏休みや秋ごろ、

あるいは中3の春や夏に入塾してくる、

「部活中心」の生活をしていた生徒たちは、

そもそも小学生の高学年の内容からして、

基礎学力が定着していないので、

50番アップくらいがやっと。

さらに中学生の場合は、

全体の6~7割くらいはどこかの塾に、

通塾していることがほとんど。

基礎学力が定着している生徒は、

山のようにいる。

定期テストの問題自体も、

特別難しいのは、

特定の中学の特定の学科だけ。

他の普通の中学校のテストの問題が、

難しいということはほとんどない。

だけれども、

小学生のときから塾に通っていなかった、

そんな生徒のほとんどが、

単に勉強のやり方がわからず、

本来もっている能力を引き出すことが、

できていない。

残念だが。

小学生までは母親の意識が高いか低いか、

それでわが子の成績はほぼ決まり。

学習塾の講師ならどこの塾であっても、

同じような感想を持っているはずだ。

「高校受験に受かりさえすれば!」

そう思っている親御さんの場合は、

塾にわが子を行かせるにしても、

ほとんどが積極的ではない。

しょうがなくといった感じだ。

さらに高校受験が終わりさえすれば、

すぐに塾を辞めさせようとする。

「高校合格という目的は達成したから」

ということらしい。

高校の勉強は中学のレベルではない。

地元の普通科高校に進学できれば、

3年後は自動的に大学に合格できる。

そう信じている親御さんが多いようだ。



(続く)

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一木康広
専門家

一木康広(塾講師)

株式会社北斗塾

生徒の学力と性格に応じて指導を変化させること。成績向上に必要な要素(①知識定着の確認②解法のための技術指導③やる気の発生・向上・継続のサポート④学習に最適な環境の整備)を提供し、学力向上へと導くこと。

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