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塾長の考え(自立型個別指導)8

一木康広

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テーマ:塾長の考え

塵も積もれば…
〈北斗式〉自立型個別指導は、

従属事象の負の部分を消していく指導。



小学1年生の学習から中学3年生の学習、

これは義務教育のカリキュラムであり、

精密にその学習内容が決まっている。

さらに前学年の影響を今学年は受ける、

そういうカリキュラムである。



【従属事象】とは?

2つの事象について、

一方の出来の良し悪しが、

次におこる出来の良し悪しに、

影響を与えるときに、

その関係性を従属であるという。

そしてこれを従属事象と呼ぶ。



例で言うと、

学校で習う小学4年生の算数が、

100%理解できた。

これならば、

小学5年生の算数を習うときに、

100%理解できる。

また、

小学6年生の算数においても、

100%理解できる。



「100%」=「1」

「90%」=「0.9」

とすると、

小4×5×小6

=1×1×1

=1 →(100点)

学校の算数であればテストで満点。

小4の理解度が90%であれば、

小5が100%になることはない。

よくて…80%程度か?

そうなると、

小6の内容も当然ながら難しい、

理解率は60%くらいか?

とにかく理解度は下がる一方。

小4×5×小6

=0.9 × 0.8 × 0.6

=0.432

つまり、

算数が融合問題であれば、

43.2%の正答率。

融合問題ではなくて、

それぞれの学年の内容が独立して、

問題として出されたテストなら、

小4の内容が30点、

小5の内容が30点、

小6の内容が40点の場合、

小4は、30 × 0.9=27点

小5は、30 × 0.8=24点

小6は、40 × 0.6=24点

上記のような感じになり、

合計点数は、75点となる。

これが高校数学で言うところの、

「期待値」というものである。

以上は特別単純に考えたケースだが、

北斗塾では基本となる考え方である。

75点という数字を見て、

「うちの子はまあまあだな」

と思うのか、

「これはマズい!」

と思うのかは、

ハッキリ言って親御さんしだい。

小学校のテストレベルは、

受験の基準で言えば「3」。

中学受験の問題のレベルは、

学校にもよるが、

①レベル3~レベル5か、

②レベル4~レベル6か、

③レベル5~レベル7か、

④レベル6~レベル8。

これを受験教科である4教科、

すなわち、

「国語」「算数」「社会」「理科」

のすべてで学力を計測して、

合否を決めるのが中学受験。

「学校のテストならほぼ満点!」

という生徒であっても、

①であれば45~55点

②であれば35~45点

③であれば25~35点

④であれば15~25点

甘く見積もってこんな感じだ。

つまり、

前学年の学習内容が、

今学年の内容に従属しているので、

1学年でも完成度が悪いと、

その先は延々と悪影響を及ぼす。

小学生時代の学習が甘かった生徒は、

大学受験において、

「すでに改心している!」

という精神状態であっても、

全国模試レベルになると、

まるで歯が立たないのが現実だ。



(続く)

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一木康広
専門家

一木康広(塾講師)

株式会社北斗塾

生徒の学力と性格に応じて指導を変化させること。成績向上に必要な要素(①知識定着の確認②解法のための技術指導③やる気の発生・向上・継続のサポート④学習に最適な環境の整備)を提供し、学力向上へと導くこと。

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