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塾長の考え(私大医学部受験)⑧

一木康広

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テーマ:塾長の考え

日本刀女子
HKちゃんは予備校生であるが、



医学部受験専門コースであり、

塾長である私が全部プランを立て、

指導もほぼすべて私がやるという、

「塾長コース」での学習だった。

朝から夜まで毎日学習して、

なおかつ日曜日は個室型の自習室。



毎日頑張るこのコースは、

予備校生であり、

自覚もある浪人生であり、

目標が明確な生徒だから有効。

しかしながら、

このやり方だけがいいと勘違いして、

毎日塾の自習室に来て学習すれば、

その分だけ学習時間が増えるので、

いい結果が出ると勘違いする塾長が、

必ず出てくる。

自習を売りにする塾や、

毎日塾に来させるのはその典型だ。



親御さんも「お得だ」と勘違いして、

土曜日も日曜日もせっせと、

わが子を車で塾に送迎したりする。

それで効果が出たように見えても、

単発に終わることがほとんど。

長期的にみれば慢性的疲労が重なり、

塾に行っているというだけで、

集中して勉強をしなくなる。

結果、塾でボーっとしていたり、

眠っていたりすることが多くなる。

小学生や中学生であれば、

ウソついてさぼる生徒も出てくる。

高校生であっても、

「毎日塾に来いよ!」

(自習で手間がかからないから来いよ)

とそこの教室長が強制し出すと、

うんざりして塾に行かなくなる場合も、

出てくるだろう。

本末転倒だ。

実際の塾の中身(本当の状態)を、

親御さんは知っているのだろうか?

直接見に行くことは気が引けるはず。

だから、わが子に聞けばいい。

(わが子がどうかと聞くのではなく)

「塾に来ている他の子たちはどうなの?」

とだけ聞けばよい。

驚くべき回答が返ってくる可能性は高い。



勉強は本来、集中力を要するものだが、

メリハリのないこのやり方は、

生徒自身から「集中力」の大切さを、

日々奪っていく。

これが恐ろしい。



予備校は学校代わりなのでさておき、

学習塾の場合は、

通塾回数は3回がベスト。

1日おきに通塾するからこそ、

自立型になるための訓練ができる。

自宅こそがその修練の場所。

誰も見ていない自宅の自分の部屋。

そこで何をどうできるか?

そこで克己心を育めるか?

そこで思索を深めることができるか?

こういった経験の1つひとつが、

子どもを大人へと成長させる。

目先のテストに向けて毎日塾に通い、

「テストで50番上がりました!」

などと喜んでも、

それは一過性の出来事。

全力疾走は長くは続かない。

長きにわたって継続できる力配分や、

バランス感覚が大切。



日本刀の作り方をご存知だろうか?



「鉄は熱いうちに打て」、

という諺があるのは皆知っている。



しかし、実践できているか?

熱しては叩きその後急冷したり。

「折れず、曲がらず、よく切れる」

そうやって日本刀は作られる。

その「強さ」と「美しさ」を、

生徒の心の中に育てていく指導、

それが「自立型個別指導」だ。

塾と自宅と交互に学習する意義。

それをこの動画で認識してほしい。



(続く)

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一木康広
専門家

一木康広(塾講師)

株式会社北斗塾

生徒の学力と性格に応じて指導を変化させること。成績向上に必要な要素(①知識定着の確認②解法のための技術指導③やる気の発生・向上・継続のサポート④学習に最適な環境の整備)を提供し、学力向上へと導くこと。

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