塾長の考え(私大医学部受験)③
わが子の一生の方向性が決まる、
それが「大学受験」である。
持論として塾生の親御さんたちに、
面談時によく話すことがある。
人生の3大分岐点とは、
1.大学受験
2.就職
3.結婚
このブログを読んでいる方が大人なら、
これに対して異論はほとんどないはず。
この3大分岐点で、
何(誰)を選択するか?
「その決定は確実に現実を変える」
という経験をしてきたはずだからだ。
ここでの決定は劇薬レベル。
良い方にも悪い方にも大きく転ぶ。
大学受験とは、
18歳までにどこまで学んだのか、
生徒の学力を正確に測定して、
社会的に証明するイベントである。
最終学歴がなぜ大切か?
大学卒業後には「就職」という、
イベントが発生し、
ここでジャッジする相手(企業)が、
採用時に「評価」するポイントだから。
企業側からすると、
今日面接する学生の正体を見抜きたい。
その時の重要な基準であり、
「品質保証」の指標になりうる、
それが最終学歴。
そういう意味で大切だということ。
しかしながら私は、
生徒に何度も話すことがある。
本当に大切なこととは、
1.現時点で
「何を学んできて実際に何ができるか」
2.将来的に
「学び成長し続けることができるか」
この2点だよ、と。
この力こそが「学力」なんだよ、
だから1番大切なことは、
最終学歴ではなく、
「学力」があるかどうかなんだよ。
真の学力を手に入れないと、
社会で活躍できる人間にならないし、
社会で働いている人は皆が、
1.学生時代に培った「学力」
2.社会人になって習得した「学力」
の2つをベースにしている。
真の学力とは、
「自立型」の人間であればあるほど、
高いレベルで有しているものだ。
要するに、
わが子に真の学力を授けようと、
本気で思うならば、
生活面のあらゆるケースで、
主体性を伸ばすような子育てを、
親御さん自身が普段から意識して、
出来る範囲で実行しないといけない。
それがうまくできるようになるには、
親御さんも常に研究することが必要だ。
野球の大谷翔平選手や、
将棋の藤井聡汰6冠王。
彼らの親御さんを調べてみると、
親御さん自体がそもそも謙虚であり、
お子さんの子育てが自立型であることが、
見て取れる。
答えはもう出ているのだ。
彼らの親御さんはメディアにも出ない。
目立つことを極力避けている。
謙虚だからだ。
彼らも謙虚な大人になっている。
やはり親の影響を受けているのだ。
「取材ならドンドン受けますよ!」
「あ~、わが子が有名にならないかなぁ」
「私がかの有名な〇〇の母でございます」
などと絶対にやらない。
親の影響は本当に大きい……が!
同時に指導者の影響も大きい。
わが子の指導者は大丈夫か?
まさか、わが子の塾の塾長が、
「あ~ぁ、テレビ取材来ねぇかなぁ…」
「塾生が東大に(勝手に)受かんねぇかな」
などと言っていないか。
よ~く観察しておいたほうがいい。
(続く)