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一木康広

中学・高校・大学受験合格へと導く自立型個別指導のプロ

一木康広(いちきやすひろ) / 塾講師

株式会社北斗塾

コラム

塾長の考え(塾)その7

2023年4月2日

テーマ:塾長の考え

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

幸運
「自立心」を育むにはいつから?



それは早ければ早いほど良い。

理想は小学生のときからである。

「鉄は熱いうちに打て」

ということわざ通りである。

高校3年生の生徒が自立型の指導を、

受けても大学受験まで1年間もない。

年が明けたらすぐに共通テストがある。

基礎学力が乏しい状態で塾に来る、

そのような生徒が多いので、

その場合には、

学力向上のために「教える」という、

直線的な指導が急務となる。

足し算的指導が中心となるため、

やるべきことが直接的なものばかりだ。

例えば覚えるべきことを覚える。

抜けているところをその場で補強する。

模擬試験の過去問で課題を発見する。

その課題を克服するための補習に、

塾では日々明け暮れる。

その結果本番までに間に合えば、

それでいいじゃないか、

そう考える生徒とその親御さんたち。



でも、本当にそれでいいのだろうか?



わが子が小学生の時から塾通いさせる、

そういう親御さんたちがいる。

その目的は何か?

それは究極的にはわが子の「幸せ」、

そういうことになる。

具体的に言えば、

わが子が大学にいずれ進学する時に、

「自分で選択できる道がいくつもある」

この状態に導いてあげたい、

そのために塾に入れて送迎する。

しかしながら、

わが子は小学生時にはそんな先のこと、

いわゆる自分の未来に関しては、

明確でないことが多いし、

覚悟も決まっていない。

中学受験という目標を立てているようで、

実際は大好きな母親の笑顔が見たくて、

母親から褒めてほしくて勉強を頑張る、

それがほとんどの子の真実。

中学受験で合格したらなぜ嬉しいのか?

それはわが母親が喜んでくれるから!

と、ここまではいい。

問題はここから先である。

私の母親はよく知人に、

「(子どもが)小学生のときが花よ!」

と言っていた。

自分が子ども時代のときは、

ずっとこのセリフの意味がわからなかった。

このセリフからわかることの1つに、

わが子といえども、

小学生であるか中学生であるかによって、

母親の存在意義が変化するということ、

それがわかる。

小学生にとってわが母親の笑顔は、

何ものにも代えがたい。

金メダルなのだ。

そんなわが子の一生の方向性が決まる、

それが「大学受験」である。

そこに向かって親としての子育てという、

「戦い」は終わらない。

続いていくのである。

わが子にとって長い人生を生きていく、

そのときに頼れるのは「学力」である。

お金を残すのではなく、

教育という資産を残してあげられるか。

そこが子育ての最終的な評価であり、

実績となる。

教育とは「教える」だけではダメ。

「育てる」という要素が必要だ。

「育てる」という行為は時間がかかる。

直線的ではなくて曲線的な接し方が、

必要であり効果的だ。

そのような教育ができる場所に、

出合えるかどうか、

そのような教育者に、

出会えるかどうか。

それがその子の運なのだ。



(続く)

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