塾長の考え(期末テスト)⑭
小論文試験の対策。
2次試験対策でもっとも困難なので
どこの塾でも対策が大変だろうと思われる。
あくまでも私見だが、
この20年間塾生に小論文の指導をしてきて、
「学校で小論の指導はあるんで!」
「塾でしなくても学校でしてくれるんで」
生徒が発するこれらのセリフほど、
まったくもってあてにならないものはない。
何度も、
「ああ、本当に? 」
「担当が決められて毎日添削してもらえます」
「それは良かったね」
こんな会話をして私がひとまず安心して、
他の受験教科の指導を数日してから、
毎回「一応、確認させてね」と言って、
生徒の(指導されているという)小論文を,
しっかりと見せてもらう。
そこに書かれている内容と、
学校の「担当」という名の先生の添削の内容を。
「え、これだけ?」
「はい、何か…ダメですか?」
「いや、これじゃあダメだよ…」
「ええっ……(絶句)」
こんなやり取りを何回してきただろうか。
最初のころは、
「たまたま(わかっていない先生なの)かな…」、
そう思いながら結局は塾で指導し直していたが、
3年目くらいから私の中で大いに疑問が。
「これって、どうなっているの?」
聞いてみると小論文の指導にあてる先生の数、
それがそもそも圧倒的に足らず、
世界史や物理の先生までも総動員して、
生徒の小論文の添削をする、
こういったことがほぼすべての高校で、
実施されているという事実…。
わが子が高校を卒業していて、
当時小論文が必要な生徒だったならば、
親御さんたちはわが子に聞いてみればいい。
私が言っていることが事実かどうかを。
そういうわけで、
小論文の指導を開始してからというもの、
他力(高校)に頼ったことはほとんどない。
北斗塾で指導しない限り、
合格点に達しないような小論文の作成が、
いや、
小論文とは呼べないものが、
次々と生徒たちによって作成されている。
これでは合格しない。
感想文や作文の添削と混同している、
そういう先生が各高校に数多くいるようだ。
これでは都会の予備校にある、
小論文作成コースなどで授業を受けた、
予備校生にはまず本番の入試で勝てない。
(合格できる)小論文対策をする塾の存在、
それが宮崎市にあるかは知らない。
生徒たちの話によると、
「小論文対策」の映像授業を視聴させるだけ、
そういう塾はあるらしいが、
個別にきちんと指導してもらえる塾の話を、
いまだに私は聞いたことがない。
(当然存在するとは思っているが)
(続く)