2022年最後の全国模試(全統共通プレテスト)
思い起こせば最初の面談時の父と息子の会話は、
「もう時間がないんだから今行っている塾はもうやめだ」
「何でやめないといけないの」
「もうこっちの塾でしっかりとやった方がいいんだから!」
「やめたくないよ、何でそうなるの」
「甘いこと言っている状況じゃないんだぞ!」
「いや、そこの先生にも良くしてもらっているんだから」
「…」
「勝手に決めないでよ、もう」
お父さんは北斗塾に息子を全部任せたい。
息子は週2回行っている今の塾(英語専門)を辞めたくない。
「体験して決めるから、それでいいやろ!」
無料体験を2回してから本人に決めてもらうことに。
結局今行っている塾は週1回だけ行くことにして、
残りの平日は全部北斗塾に来ることになった。
これは北斗塾としては「非常時の特例」。
原則として北斗塾では毎日塾に来ることを認めていない。
毎日来るようにしたら塾への依存心が大きくなるからだ。
それは生徒のためにならない。
特に中学生の時にそれをやってしまったら、
自宅学習の力を養成する貴重なチャンスは奪われ続け、
毎日でも塾に行かないと、
「先生がいないと勉強が進まないよ!」
と子は親に言ってくるようになり、
毎日塾に送り迎えしないといけなくなる。
その塾の教室長の思うつぼ。
毎日来たところでほとんど自習。
わが子に聞いてみれば事実は明白。
塾に毎日通えると言っても、
実質的に場所の提供をするだけ。
塾に毎日来るように上手く仕向ければ、
めでたく塾依存症の生徒が誕生する。
自宅学習ができるように育てないと、
主体性のある人間にはならないのに、
もしも高校生でこの状態だと重症。
これが大学受験の失敗につながる原因の1つ。
仮に大学に合格しても、
自力で自宅学習する習慣がないため、
大学で留年する可能性も大きくなる。
そんな指導を親御さんが望んでいるはずがない。
(続く)