塾長の考え(天皇誕生日)
今日は共通テスト翌日の月曜日。
午前中。
この時間帯の毎年予備校生は登校してきて、
自己採点をする。
もちろん来る前に自宅で自己採点をすましてくる生徒もいるだろう。
今まではほぼいなかったが、今年はいるようだ。
それは…その子の性格がそうさせるのだろう。
ほぼ全員が素直に「今」、自己採点を進めている。
ある生徒は震えながら、
またある生徒は息を止めているんじゃないか、
そう思うわせるくらい切羽詰まった表情で…。
実は、私が自己採点の現場を見るのは2007年以来16年ぶり。
あのときは生徒がたった1人だったときで、
自己採点後に「811点取れたぁ!」と言って生徒が泣き崩れた。
実際は間違っていないか再確認したら832点だったけど、
その時は点数が上がったのに、
涙が出なくてきょとんとして、
さらに確認をもう1度するというオチがあったけど。
たまたまそのとき居合わせた中学3年生の生徒がもらい泣きして、
「私も、あの先輩のように頑張って最後に泣きたいです!」
と言いながら、ボロボロ泣いていたことを昨日のように思い出す。
そのくらい、大学入試とは重たいものだ。
中学受験が終わった(合格した)から、
高校受験が終わった(合格した)から、
いったん塾を辞めて、
もしも成績が下がったらまたそのときは来ますね!
そんな軽くて甘いものでは決してない。
「高校を卒業したら就職する予定です!」
ということなら別だけれど。
この自己採点の現場にもし小学生や、中学生がいたら、
あるいは保護者の方が居合わせていたら、
誰もが今後のことを甘く考えるはずがないだろう。
しかし、実際はその時になって初めてわかるのだ。
このような経験を何回も指導者として経験してきた自分にとっては、
またひとつ、
現実的に大学受験の重みを認識する体験だ。