仙台の行政書士より241127心のメッセージ
本日は午前中、心の障がい者の就労支援と建設業許可申請それぞれのご相談をお受けいたします。また午後は、東北学院同窓会のTG15日会と代議員会に出席いたします。
今日は、金藤晃一先生の言葉のご紹介です。
「取り扱い注意の心とは何でしょう?」と問われたら、何と答えられますか?私の答えは「向上心」です。「え?」と思われる方もおられると思いますが、高すぎる向上心が、その人の心の調子を崩してしまうという現象を私は何度も見てきました。例えば、ウツで苦しんでいる人は、実はもともと向上心の強い人だったりします。調子のいい時は、その向上心が、自分の原動力になります。ところが、調子が悪かったり、失敗が続いたりすると、その高い向上心が裏目に出て、調子の悪い自分や、失敗をしてしまった自分を過剰に責めて、ドンドン鬱的になっていきます。まさに諸刃の剣。人を活かしもし、殺しもするのが「向上心」だとカウンセリングの現場で感じています。
どうも自分の向上心が空回りして、「こんなはずじゃなかった!」と自己嫌悪の状態が続いているようだったら、いったんその向上心のスイッチを切ることをお勧めします。冷静に現実を見れば、実は「こんなはずじゃなかった。」のです。そして、静かに「こんなはずの自分でいい。」と自分を認めてから、向上心のスイッチを再びオンにすると、もともとある向上心があなたの人生を強力にサポートしてくれるようになります。
裏目に出て空回りしていた向上心を、表目に方向転換する基点は、「今、ここにいる、この等身大の自分」を静かに認め、大切な存在として受け入れることなのです。