仙台の行政書士より241127心のメッセージ
本日は宮城県サービス管理責任者研修会に出席いたします。
今日は、渡辺裕子先生の言葉のご紹介です。
山びこがきれいに響くスポットが大人気になっている町のあることをテレビ番組で知りました。
その場所を訪れた人々がそれぞれのさまざまな思いを山に向かって大声で叫び、そのことにすでにストレス解消があるのですが、加えて自分の言ったことばがそのまま自分に返ってくることで、ちょっと照れくさいけど、自分と向き合っているような不思議な感覚を味わうのでしょうか。
コミュニケーションにおいても同じことが言えます。上手な話の聴き方の技法に「エコー」という聴き方があります。つまり「ヤッホー」と言ったら、「ヤッホー」と返す山びこの聴き方です。
例えば「私はもうやっていけない」に対して「もうやっていけないという気持ちなんだね」となります。「私はもうやっていけない」に対し、「そんな弱気なこと言ってどうするんだ」と返したのでは、エコーになりません。
相手の話をエコーしながら聴くというのは、いざやってみると、たかがエコーされどエコーなのです。つい、言ってきかせたくなったり、過度に同情してしまったりになりがちです。
山びこがきれいに響くためには、山に対して遠すぎても近すぎてもだめなのだそうですが、コミュニケーションも同じで、他人事になりすぎず、、我が事のようにもなりすぎず、の時に響きあうコミュニケーションとなるのです。
そして、自分の話したことがそのまま返ってくることで「ああ、わかってもらっている」とその人は「自分自身と出会う」ことができるのです。遠すぎず、近すぎず。