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菊地茂

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菊地茂(きくちしげる) / 行政書士

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コラム

言葉の不思議(その2)

2013年4月5日

コラムカテゴリ:法律関連

 本日は午前中、仙台市公園愛護協力会連合会宮城野支部役員会に出席いたします。また午後は、心の障がい者の就労支援セミナーと相談会を開催いたします。

 今日は、田中信生先生の言葉のご紹介です。

 あなたが、ある単語を使う時、先方がその単語をどのような背景で、どのような意味で、どの程度の深みでその言葉を受け止めるかしっかりと聞きとりながらコミュニケーションをなさることです。
 「あなたはとても美しい方ですね」と申し上げて、相手に怒られた経験をあなたもお持ちでしょう。相手の存在を大切にするために言ったのになぜだったのでしょう?彼女は小さい時から「美しい」という言葉に慣れていたため、「美しい」という表現は、彼女にとってほめ言葉ではなく、むしろ、逆に「表面的な美しさがあっても、人として内容が乏しい」と捉えていることが時としてあるからです。「美しい」と言って喜んでいただけるのは、ご本人の中で「美しい」という言葉の意味がそのままである時です。そのような方におっしゃると、大いに効果的なことがあります。
 『言葉』―たった二文字の中に、測り知れない人間関係の秘密が隠されていることに心を砕き、深く考え、練り鍛えながら一語一語に心を込めて用いていきたいものです。
 言葉は道具、と先に書きましたが、言葉を道具(ドゥーイング)として用いると同時に、さらに、その言葉に含まれるぬくもり、力強さ、つまり言葉の背後にあるビーイング力が最も大切です。仮に言葉の意味に多少のズレがあったとしても、その言葉を用いるあなたご自身のビーイング力がすべてです。「そうお考えなのですね」と受容の言葉を語ったとします。その背後にあるあなたのビーイング力によって、「本当にわかってもらっている」と相手が感じる度合いは変わってきます。
 言葉遣いの究極は、最終的にビーイング力です。そのビーイング力を養うにはどうしたらよいか、という問いをいつも発しながら言葉を使う人と、それをなおざりにする人では、未来に大きな格差が生まれることを覚えていきたいものです。
 言葉への心遣いは、あなたの人生そのものとなるからです。

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