コラム
正直に生きる
2013年1月3日
本日は異業種交流会の新年会に出席いたします。
今日は、金藤晃一先生の言葉のご紹介です。
尊敬している精神科医の先生が、私にこんなことを教えて下さいました。「金ちゃんね。アル中の人はアルコールでは死なないんだよ。アル中の人は自分でついたウソで死ぬんだよ」。ドキっとする言葉ですね。その先生は治療をしているアルコール依存症の患者さんに「仮にお酒を飲んじゃっても、私にウソだけはつかないでね」と言っているそうです。アルコール依存症の場合、お酒以上に有害なのはその人が自分についたウソだと言うのです。
これは私流の解釈ですが、たとえば等身大の自分を30点とします。そしてその“30点の自分”はダメで、せめて80点ぐらいの自分でないと人々は受け入れてくれないと思い、一生懸命“80点の自分”を演じるとします。その落差50点。乱暴な言い方をすれば、この落差こそその人のウソということになります。ウソつきはどろぼうの始まりではなく、ウソつきはストレスの始まりです。いつも80点の自分を演じ続けていかなくてはならなくなるので、そのストレスが心にドンドン蓄積していきます。そして、そのたまりにたまったストレスをごまかすために、お酒に走り、アルコール依存症になってしまうのではないでしょうか。
ウソって怖いなと思います。特に自分をよく見せようとしてつくウソは、自分に大きなダメージを与えることになりかねません。等身大の自分で正直に生きることが私たちをストレスから解放します。
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