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「どう」にこだわる

菊地茂

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 本日は午前中、建設業許可申請のご相談を、午後は国籍帰化許可申請と精神障がい者の就労支援に関するご相談をお受けいたします。

 今日は、金藤晃一先生の言葉のご紹介です。

 「雨だよ、雨。おい、タオル、タオル、タオル。早く持ってこいよ。こんなこと言われる前に出せよ。まったく、だからお前は気が利かないっていわれるんだよ」。突然の雨に、びしょぬれで会社に戻ったイヤミな上司の言葉です。
 一方、「やぁ、振られちゃったね。みんな、大丈夫だった。そう、よかったね。よかった。えっ、タオル?気が利くね、ありあとう」。これは部下たちから信頼あつい上司の言葉です。
 まったく同じ状況であっても、周囲の人たちが受ける印象はまるで違うはずです。
 前者の上司のこういった態度が続けば、部下たちのストレスはたまっていき、どこかで思わぬ反感やトラブルとなって、この上司にかえってくるでしょう。一方後者の上司の態度は、心地よい風を周囲に与え、上司も部下の人たちも快適に仕事に集中できることでしょう。
 「何を言うか?」と同時に、「どう言うか?」はコミュニケーションにおいて、重要です。なぜなら「どう」には、語り手の人間性が反映されるからです。同じことでも、ぶっきらぼうに言うのか、相手のことも慮(おもんぱか)って言うのかでは、相手への伝わるものが違います。ぶっきらぼうだと、こちらの怒りが伝わり、慮ると、こちらの愛が伝わります。私自身、この「どう」にこだわり続けています。


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