コラム
人間にとって最も大切なもの
2011年11月12日
本日は、心の障がい者の就労支援に関するご相談をお受けいたします。
今日は、田中信生先生の言葉のご紹介です。
車イスの方が、エレベーターに乗ろうとしました。するとひとりの若者がさりげなく「上ですか?」と確認してボタンを押している光景に、胸が熱くなりました。
人間にとって、最も大切なものはなんでしょうか?健康、お金、人間関係・・それらも大切でしょう。「それは命です」と答えられる方もおられるかもしれません。ところが、その命よりももっと大切なものがあります。それは、自分を犠牲にしてでも他者を慮る《いつくしみ》です。「お母さんがわが子をいつくしむ」という表現からも分かるように、見返りを求めない無条件の愛と言ってもいいでしょう。
《いつくしみ》にはいくつかのレベルがあります。例えば、上述の若者のしたことは《いつくしみ》の第一歩です。次に車イスの方に道を尋ねられたら、丁寧に説明をしたり、言葉だけではなく、地図をお渡ししたりするのもいいでしょう。でも一番は一緒に目的地までお連れすることでしょう。ひとりびとりのちいさな《いつくしみ》が世界を覆う《いつくしみ》になることを私は心から祈っています。
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