爪を強くするために日々の食事で意識的にとりたい栄養素

寺建文夫

寺建文夫

テーマ:爪の健康

手や足の先にある爪が痛んでいませんか?
健康な爪を育てるためには栄養素が必要で、日々の食事が重要です。爪に必要なたんぱく質・ビタミン・ミネラルをバランスよく摂取しましょう。

バランスのとれた食事が強い爪を作る

足は体の一番下の土台にあたる部分です。体重を支えるほかに、靴に締め付けられ地面を踏みしめ、いつも大きな力が加わっています。

その力が一定の部位に長時間加わることで、巻き爪や陥入爪(かんにゅうそう)といったトラブルが生じます。体重の増えすぎや合わない靴を無理して履き続けることが原因ですが、爪自体の強度も関係します。

生まれつき爪が弱い人もいますが、大半の場合は生活習慣を改善することで健康な爪がつくられます。

手や足の爪は体の末端にあります。そのため、爪が健康的ならば体全体に十分に栄養が行き届いているといえるでしょう。健康な爪を育てることは、体の健康づくりにもなるのです。

足の爪は1カ月でも1~2mmしか伸びないので、数日食事に気をつけたくらいでは変化は見られません。少なくとも3カ月程度は続けて変化を待ちましょう。

特定の栄養素やサプリメントに頼るのではなく、ジャンクフードを避け、たんぱく質・ビタミン・ミネラル・脂質をバランスよく取り入れること、それにつきます。バランスのよい食事をすることで、内臓の働きも正常化し体の隅々まで栄養素が行きわたるようになります。

爪は健康状態を知るための小窓

爪は体の窓ともいうべき部分です。心臓を中心に流れている血液は、酸素や栄養を血管を通じて全身に運んでいます。

爪のあたりは心臓から送られた血液の折り返し地点です。指先は毛細血管の多い部分で、血流が悪くなれば爪の下の栄養や老廃物の運搬も滞るようになり、何らかの変化が起きやすくなります。

爪は、皮膚の下の健康状態をうかがい知ることのできる小窓のような存在なのです。ピンク色で適度な厚さをもった爪を目指しましょう。

爪は何でできている?

爪は、骨や歯のように、カルシウムから作られていると思っている人もいるかもしれません。

爪の主成分は、ケラチンというたんぱく質が変化したものです。髪の毛もケラチンからできていて、毎日少しずつ伸びていきます。
爪のケラチンは細胞の骨格を形作るたんぱく質の一種で、硬質ケラチンという特殊なものです。その中に多く含まれるシスチンというたんぱく質由来の成分により鎖状に結合して形成されています。

割れにくい丈夫な爪は、良質なたんぱく質をとっていればこそ手に入れられるものです。無理なダイエットで極端な食事制限をしていれば、爪の材料となるたんぱく質が不足します。

ケラチンは髪をつくる栄養素でもあります。ごわついてギシギシしてブラシが通らないという髪は、たんぱく質が不足している可能性があります。

爪を作るために必要な栄養素

【タンパク質】
タンパク質には、動物性と植物性があります。動物性たんぱく質は、肉・魚・卵・牛乳などの動物由来のたんぱく質です。

植物性たんぱく質と比較すると、必須アミノ酸のバランスがよく、体にとって必要なアミノ酸を効果的に摂取することができます。必須アミノ酸は人間の体内では合成することができないため、9種の必須アミノ酸をバランスよく摂取する必要があります。

必須アミノ酸が多く含まれる食材は、腹持ちもよく間食を抑えられる効果もあります。ダイエットでたんぱく質を減らし間食をするよりも、良質なたんぱく質をしっかりと食事でとる方が美容の観点からもおすすめです。

植物性たんぱく質も、丈夫な爪をつくるには欠かせない栄養素です。動物性たんぱく質に比べると消化吸収率は4割ほど劣り、アミノ酸のバランスもそこまで優れてはいません。
なぜなら、植物細胞壁、繊維質が存在するためです。消化吸収という点からは動物性に劣りますが、食材によりそれぞれ体内環境を整える働きがあります。

代表的なものとしては、大豆は血中のコレステロールを下げ、ブロッコリーやニラが便通を整えるといった働きです。

【ビタミン】
たんぱく質は、消化される過程でアミノ酸に分解されます。爪を作るために、さらにケラチンが合成されるのですが、このとき必要になってくるのがビタミンB群、ビタミンC、ビタミンE、ミネラルです。

ビタミンAは薄い爪を丈夫にする栄養素です。鶏肉やレバー、緑黄色野菜に多く含まれています。爪だけでなく、骨や歯を丈夫にするのがビタミンDです。イワシやマグロ、卵黄などに含まれています。

【ミネラル】
体の調子を整えてくれるミネラルは、足の爪の新陳代謝を促す働きがあります。しかし、ミネラルは体内で合成することができません。食事を通じて摂取するよりほかないのです。

カルシウムは単独でとっても体内で吸収されないので、ビタミンDと同時に摂取する必要があります。

ミネラルの中でもとりわけ亜鉛は、たんぱく質の合成に不可欠です。たんぱく質と合わせて摂取できるように、複数の食材を組み合わせた食事を意識しましょう。カキなどの魚介類や卵、カボチャに含まれています。

体内に酸素を運ぶ役割を果たす鉄分は、薄い爪で悩む人は意識的に取り入れるとよいでしょう。

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寺建文夫
専門家

寺建文夫(整体師)

仙台巻き爪矯正院

(薄型強力矯正プレート)を爪に貼り付けて、巻き爪、陥入爪の矯正を実施。一回目の施術で効果を実感される方が多い方法です。巻き爪の再発防止の情報提供や外反母趾対策の健康靴と歩き方指導を実施しております。

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