新築注文住宅で後悔したくない人必見!流れを変える間取りの3ポイント
誰しもが好みの色があるはずです。
新築注文住宅を建築する際の、カラーコーディネートも素敵な家にする為の大切なテーマとなるでしょう。
でも、どんな色を選べば、失敗せずこの間取り図の住まいに合う素敵なインテリアや外観デザインのカラーコーディネートになるのか?と考えると悩んでしまいませんか?
とても好みだけの色選びでは、おしゃれでかっこいい家のデザインとはかけ離れた失敗作になりそうで不安です。
新築注文住宅は間取りだけでなく、工夫次第でデザインも皆さんのこだわりを発揮した個性的で素敵な家づくりの可能性を秘めていますが、反対に新築完了しマイホームが完成するまで、その姿を確認することは叶いません。
勿論、ハウスメーカーが準備した設計図面やマテリアルガイドで各パーツをチェックしながらカラーコーディネートを進めていくのですが、注文住宅というのはいわゆるオーダーメードですから、予め答えが準備されている訳で無いのが大変なところです。
素敵な住まい実現は一からの企画次第という事ですね。
アレコレと様々色選びを試しているうちに、何が何だか訳が分からなくなってしまう方もいるのでは?
それならば、おしゃれにかっこいい家にする為の色選びのツボが分かっていれば、失敗を恐れずもっと気軽に家づくりが楽しめるのではないでしょうか
色選びのツボとは何か?
赤、青、黄色はじめとした12色、濃い色淡い色、白や黒の無彩色と色の性質は様々です。
マジマジと考えると難しそうかも。
今回はそんな新築注文住宅のデザイン設計に欠かせない「色」についての初歩編をインテリアコーディネーターでもある私がお話し致します。
・どんなカラーコーディネートが素敵?
新築注文住宅の家づくりには検討課題が盛りだくさんですが、特に多くの方にとって間取りづくりは楽しさと同時に、頭を悩ませるテーマでもあり皆さん真剣です。
そんな間取りづくりの作業が一段落すると、そこまでの疲れや安堵感から、内外装のカラーコーディネートはおざなりに進めてしまっている方も見受けられるようです。
でも、そこまでまとめた間取りの住まいも色使い次第では、その印象も大きく変化する事も有るのです。
- 素敵だけどあたり前に無難な配色
- こだわりを感じさせるおしゃれな配色
- 冒険しすぎてまとまりのない色使い
同じカタチの建物でもカラーコーディネート次第では随分と印象も評価も変わってくる事があります。
例えば下の二つの建物外観を見比べて下さい。
同じシルエットの建物ですが、各パーツの色選び次第で両者違ったおしゃれ表現の印象を受けるのではないでしょうか。
最初の外観デザインはシャープで先進的な印象ですが、二つ目の外観は落ち着き重厚な雰囲気を醸し出しています。
皆さんはどちらの色使いが素敵に見えますか?
勿論、この建物の考えられるカラーコーディネートのアイデアはこの限りではありません。
選択の可能性は更に広がるのですが、かと言ってなんでも良い訳では無いのは当然です。
例えばこんな色使いは・・・
周囲の新築でもよく見かけるホワイトコーディネートですね。
一見するとこれはこれでまとまっている様です。
勿論無難にまとまってはいるのですが、先程の2案と比較するとなんだか面白味に欠け、物足りなさを感じられませんか?
こうした配色は建物のシルエットが斬新なデザインの場合はよく映えるのですが、今回例に挙げた様なオーソドックスなシルエットの建物だと、ちょっと表情が乏しい様にも・・・。
新築完成後に、
「なんだか建売住宅みたい。もう少し頑張ってみればよかった」
そんな評価では残念です。
とはいうものの、せっかくツートーンのカラーコーディネートを試みても、色選びを失敗して後悔するのも心配です。
それではどこを注意すれば失敗しないのでしょうか?
「色」について少し知識が有ればもっと気軽に失敗を恐れず家づくりの色選びに望めるのではないでしょうか。
ここからは「色」とは何かをひも解き、色選びのツボを探っていきましょう。
・色を知る上で押さえたいツボ
「色」というものに対する印象は個々に異なるはずです。
具体的な青や黄色、緑色など具体的な特定の色が頭に浮かぶのではないでしょうか。
特に自分自身の好みの色は真っ先に思い付くかもしれません。
また、そうした好みの色は、家づくりにおけるカラーコーディネートでも、各部材の色選びの判断材料として当然影響します。
「カーテンはこの色で、床はこの色で」
「この外壁の色なら素敵な外観になるかも」
しかしながら、新築の住まいは表面部分だけでも外観、内装共に実に多くのパーツで構成されています。
それら全てについて色を選んでいくのが新築注文住宅です。
果たして何処にどの色を選ぶか?
1色か2色か3色か?
組み合わせるならどんな色同士が合う?
ここで押さえたいツボが色の分析方法なのです。
あまり難しい話にならない様にその分析方法として「色相」と「色調」の2つを今回は解説いたします。
<色相>
色といった時に通常、皆さんが真っ先にイメージされるであろう黄色、青、赤、緑、紫といった色合いは「色相」と呼ばれます。
色の最も基本となる要素ですね。
但し色加減というのは微妙な差異も含めれば無尽蔵です。
「これってピンク?紫?」
といった様にどちらともとれる色合いもありますよね。
そこでこれら全ての色というものを機能的に分類するものとして、いくつかの表記方法が用いられています。
- PCCS
- オストワルト表色系
- マンセル表色系
といったものがよく知られております。
まずはここが色を知る第一歩です。
この中でもPCCSの技法が理解しやすいと思われますので、これを用いて色相を解説いたします。
PCCSでは色相を24色に分類しており、それは下の図の様な色相環で表されます。
この色相環、各色の順番は図の通り決まっており、黄色は頂点、青紫が最下部に位置します。
このポジションの意味合いですが頂点が一番明るく、下部に行くほど暗くなります。
つまり黄色が一番明るく、青紫が一番暗い色という事ですね。
ここを押さえるとカラーコーディネートのヒントになります。
例えばお部屋を明るくするのに最適な色を選ぶなら黄色、落ち着かせるなら青紫に近い色相を選ぶとイメージに近付けやすいという事です。
また、カラーコーディネートの際、同じ空間に複数混ぜた色選びをする事があるでしょう。
そうした時にも色相同士の相性というものがあるのです。
下の2つの配色パターンを比べてみて下さい。
パターン1は黄色と青のペア、パターン2は赤と緑のペアです。
ちょうど色相環の縦横の対角同士の組み合わせですね。
皆さんはどちらの組み合わせが馴染めそうに見えますか?
勿論色の好みもあるのではっきりとした優劣は付けられませんが、パターン1の黄色と青のペアは両者のコントラストが明瞭で見やすい印象なのに対し、パターン2の赤と緑ペアの方は両者の境が不明瞭でなんとなくボヤけた様に見えないでしょうか?
明度の近い色同士を隣接させるとこうした現象が起きてしまいます。
でも、パターン2の場合も次の様な工夫を凝らせば・・・
同じ面にこうした配色をする場合は直接的に隣接させず、間に緩衝帯を儲ける事で先程の様な問題は解決できます。
例えば図の様に白や黒といった無彩色を挟んで配置するのです。
これはセパレーションという技法です。
この様に両者の明度の差の違いにより色の組み合わせの印象は変わってきます。
単なる「好みの色」というだけではなく、色相のこうした特徴も活かした色選びを意識するのがカラーコーディネートの第一歩です。
<色調>
色相の次は「色調」です。
色相とは赤青黄色といった色の最も特徴的な要素でした。
但し、例えばひとくちに青といっても、晴れ渡った雲ひとつない快晴の青空の青もあれば、プールの底の様な水色、深い海の様な紺色とその色加減は実に幅が広いものです。
この違いは何か?
同じ青の色相でも明るさや鮮やかさの違いによる変化と考えられます。
「明度」と「彩度」という要素です。
明度が高いほど白に低いほど黒に近づき、彩度が高いほど色合い際立ち低い程色合いが希薄なモノトーンに近づきます。
この明度と彩度を組み合わせたものが「色調」でトーンとも呼ばれます。
例として青の色調を表したものが下のモデルです。
ビビットは一番は一番色合いがはっきりとした青ですが、ペールやグレイッシュあたりになると色味は僅かしか感じ取れず、更に彩度を落とすと色相は無くなり白黒グレーの無彩色になります。
これらは全て青ですが、同じ青でも色調によって随分と印象が違いますね。
- 色味を際立たせたいならビビット
- カワイらしさを表現するならライト
- 雅な雰囲気を意識するならディープ
といった様に採用するテーマに合わせて選べばイメージに近くはずです。
また、色相と同じ様に色調も色を組み合わせる場合、互いの相性に気配りが欠かせません。
例えば青を基調とした面に同じ青系でアクセントを付けようとコーディネートしたとしましょう。
パターンAとパターンBを比較するとパターンAがアクセントとして際立って見えるのに対しパターンBは全体が馴染んでしまいアクセントとしては希薄な印象です。
この様に同じ色相で色調の近いポジション同士を接してしまうと不明瞭な見え方になってしまいます。
ツートーンの外壁や室内のアクセントクロスのカラーコーディネートでこうした失敗はよく見受けられます。
この様に色相だけでなく色調も上手に使いこなす事で皆さんのマイホームはおしゃれ感がアップし素敵な住まいに近くかもしれません。
・色選びは感覚任せにしない
今回は色選びのツボを初歩的な部分からお話ししてまいりました。
カラーコーディネートというと「センス」という言葉でイメージしがちだったのではないでしょうか?
勿論、感覚的な要素がデザイン設計で貢献する事もありますが、感覚任せの設計は実に怖いものがあります。
何故なら根拠を持たず出たとこ勝負になるからです。
「これならかっこよくなりそうだ!」
と直感頼りに試してみたものの
「なんだかチグハグ、大失敗・・・」
これではせっかくの新築マイホームが残念な事になってしまいます。
いたずらに好みや思い付きだけで選んでいくのではなく、まずはしっかりとした根拠を備えた色使いを心掛けてみては如何でしょうか。
これは、設計を依頼するハウスメーカーの設計士についても当然言える事です。
単に「おもしろい」とか「なんとなく」という抽象的な言葉で設計意図を済ませてしまう様では考えものです。
何故そのカラーコーディネートを勧めたのか、そこに至るロジックの解説を伴わなければ意図があっての色使いか、単なる思い付きか判別しようがありませんから。
こうしたやり取りは良い設計士の見極め材料にもなり得るでしょう。
皆さんの新築計画を素敵なものにする為に色選びのツボを押さえておくと役立つのではないでしょうか。
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