新聞を読み解く【Part21】「築50年以上の空き家、相続後使い道なく老朽化」
本日は新聞を読み解く、6月25日の日経新聞に掲載された記事を、皆さんと一緒に読み解いていきたいと思っております。
「銀行アパートローン退潮 。審査厳しく、貸出残高減」。金融機関が注力してきたアパートローンの退潮が鮮明。貸出残高が減少し、金利低下も追い打ちをかける。特に懸念されるような建設資金を借り入れたオーナー向けに、賃料を保証しているレオパレス21の動向だ。前回の新聞を読み解くでもお話をさせて頂きましたが、レオパレスの方がかなり以前から建物の工事がしっかりされてなかったというところで、その工事がまだ滞っているという状況なので、入居もなかなか進められない。ましてやこのコロナで入居がなかなか決められないというものがダブルパンチという状況で、かなりレオパレスの体力が細ってきて、家賃保証が厳しくなってきた状況です。
なんでこういうふうになってきたのか、銀行はオーナーさんがアパートを建築するためのアパートローンは、本当に銀行の借り入れに対する稼ぎ頭という存在でもあったわけです。しかしこれは最初に起こったのが2018年の、皆さんの記憶にあると思うのですが、スルガ銀行、かぼちゃの馬車で、都内でシェアハウスするためのアパートをオーナーさんに進めるために、とても年収の低い方に対しても、所得証明の改ざんをして、スルガ銀行と不動産会社が一緒になって、過剰な融資をした、当然年収は少ないわけですから、その返済がオーナー様の方で滞ってしまいました、スルガ銀行の方でそういった無理な貸付をした、虚偽の申告をしたということで問題になったのです。
そういった問題が出たことによって、金融庁から各銀行に対して、アパートローンの貸し出しをなるべく少なくしなさいと、そういった指導がされたわけです。私も昨年銀行の方に「中古のアパートを買いたいので、ぜひ融資をお願いしたい」ということで行ったのですが、やはりその銀行も、金融庁の締め付けがかなり厳しくなって、アパートローンはかなり難しくなったと。私が取得した4、5年前の時には、ほぼフルローンで中古のアパートを取得することができたのです。しかし昨年は2割から3割、下手すると3割以上の自己資金を投下していただけないと、アパートローンはつけることができませんと言われました。
今はオーナーさんがお持ちの遊休地、使っていない土地に対する建築費だけのローンであれば、銀行の方もローンしやすいとは思うのですが、やはりその投資物件としての新築、または中古に対する融資は、今とても厳しい状況でございます。まして今はコロナの時期ですので、新築や、中古をなかなか購入できない状況ではあると思うのですが、しかし銀行にとっても、借り入れをする方がいないと銀行はお金を貸して、そこから利息を得るというのが、本来の銀行の仕事でありますから、それがもうできないことになると、銀行としても今後は存在価値がかなり問われていくのかなと思っております。
ですので、私もこれからもう少しこの経済社会、日本の状況を見据えながら、投資物件を購入する際も、どのように進めていったらいいのか、ましてそのオーナー様の皆様の中でも、これからまた新しい投資物件を購入したいとお考えのお客様は、ぜひ村建地所にお問い合わせをいただければ、一緒に事業計画を立て、銀行を選定していきながら、皆様の事業計画が成功できるように、一緒に進めていきたいと思っております。どうぞそんな際は村建地所にお問い合わせをいただければと思っております。